里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ダイコンソウのロゼット葉

2017-02-24 | 日記
大崎市鹿島台の大迫地区、丘陵地の杉林の中の薄暗い林道を歩いていると、轍の
間にちょっと大きめなロゼット状の葉が何株か生えています。
中腰で覗き込むと、ダイコンソウのロゼット葉のようです。
名の由来どおり、大根の葉に似たロゼット葉ですから。




                                2017.2.14撮影

ダイコンソウには薬効があるようです。7~8月の開花期に全草を採取して、天日乾燥した
ものを、漢方では水楊梅(すいようばい)と言います。
利尿、止瀉薬として、腎臓病、浮腫、膀胱炎などに用いるようです。
また、湿疹などの皮膚病には、全草の煎じ液で患部を洗浄すると良いのだとか。


                                2017.2.14撮影

バラ科ダイコンソウ属の多年草で、北海道~九州に分布する。
山地のやや湿った林縁や、山道端などに自生し、草丈は25~60cm。
根生葉は羽状複葉で長さ20cmほど、頂小葉が特に大きく、側小葉は大小不揃い。
葉縁には鈍い鋸歯がある。茎は上部でまばらに分枝し、茎葉は下部のものは3深裂し、
上部のものは切れ込みがない。
花期は7~8月で、分枝した上部に、まばらに黄色い五弁花を付け、直径は1.5cmほど。
雄しべ多数、雌しべ多数。花柱は腺毛があり、途中に関節があって捻じれる。
果実は痩果が集まった集合果、痩果は紡錘形で、粗い毛がある。
花柱の残った先が鉤状になっていて、動物などにくっついて散布される。


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