里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オオベンケイソウ 丘陵の笹藪

2020-09-19 | 日記

気仙沼市本吉町馬籠地区北西部、牧草地の細道を下って行くと、道の両側が笹薮になり、
そこに淡緑白色の花序を付けた植物が、何箇所かに生えています。
場所によっては笹の丈が1mほどもありそうで、さらにその上に花序を出していますから、
かなり草丈のある植物ですね。
花序の付き方、葉の形や色から、ベンケイソウの仲間のように思われます。

少し下がったところに一軒の民家が見え、盛んにイヌが吠えています。
この笹薮にも、かつては民家か農小屋が建っていて、花壇なり植え込みがあったものと推
測されます。一段下がった場所には小さな池の跡もありますから。

                              二枚とも2020.9.10撮影

ベンケイソウ科に属するムラサキベンケイソウ属に、オオベンケイソウという種があり、
写真を見比べると私の写真の植物によく似ています。ただ、花色が淡紅色となっていて、
写真のような白花種があるのか否かは、さらに調べてみないと判りません。

オオベンケイソウについてのネット記事を読み込んでいると、多くの記事が花色は赤紫~
淡紅色となっていて、白花についての記述が見つかりません。
さらに読み込んでいると、園芸関連の記事に次のような記述があり、白花の写真も載って
いました。「花色は赤・ピンク・白が在り、どれも繊細なカンジです。」
葉の形や色もよく似ていますから、オオベンケイソウで間違いないでしょう。

                                  2020.9.10撮影

ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草で、原産地は中国東北部~朝鮮半島。
我国へは明治中期に渡来、園芸植物として各地で栽培されている。草丈は30~80cm。
地下茎で横に広がる。 茎は直立し、下部では分枝しない。
茎や葉は多肉質で、表面に水分の蒸散を防ぐワックス成分があって緑白色に見える。
葉は3輪生~対生し、葉身は楕円形で長さ5cmほど、葉柄はなく、 縁には細鋸歯がある。
花期は7~11月、茎先に直径15cmほどの複散房花序を出し、 紅紫~淡紅色の小さい5弁花
を傘状につける。 白花種もある。雄しべは10本で、花弁より長い。雌しべは5個あり柱頭
が2裂する。果実は袋果。



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