栗原市栗駒沼倉地区の北部、栗駒山麓の三迫川沿いにある、電力関連施設への砂利
道に入ると、黄色い花が砂利を覆うかのように群れ咲いています。
中にはドーナッツ状に花を咲かせている株もあり、咲き方でミヤコグサと判ります。
ここには他の草木が生えていませんから、茎を八方にバランスよく伸ばせたのでしょう。
そして、茎先に花を付けますから、このような咲き方になるのでしょうね。
二枚とも2018.6.3撮影
名前の由来には諸説あるようですが、よく知られているのは、かつて京都や奈良といった都に多く
生えていたことから「都草」となったというもの。
マメ科の植物のミヤコグサやエダマメの根には、根粒という小さなコブができます。これは根粒菌と
いう土壌微生物が根に侵入して作らせたもので、菌はその中で生息しながら宿主の植物と共生の関係
を結んでいます。宿主から無窒素化合物、塩類、水をもらう一方、空気中の窒素を固定して宿主に
与えます。ミヤコグサは根粒があることで窒素肥料を自前で調達できるため、ここのように貧栄養な
砂利敷きでも生育できるわけです。
なお根粒菌には多くの種類があり、代表的なのがリゾビウム属。宿主の植物との相性もあるのだとか。
2018.6.3撮影
ミヤコグサは2017年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
鳴瀬川堤防のミヤコグサ
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