里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オオイヌタデ 採石場跡地に群生

2018-09-15 | 日記
一関市花泉町日形地区の北東部、北上川に西から注ぐ沢があって、これに沿って林道
が延びています。地形図を読むとこの林道は丘陵上まで上がっているようです。
これをしばらく上がって行くと、沢が二股に分かれるところに大規模な採石場跡地が
あって、そこに白い花が群生しています。

寄り道して観察すると、白花はオオイヌタデの白花種のようで、平らに均された跡地
一面に大群落を形成しています。
ここは白花のみで、淡紅色の花が全く混じっていないのも珍しいですね。






                             三枚とも2018.9.10撮影

タデ科イヌタデ属の1年草で、日本全土に分布し、草丈は80~200cm。
日当たりの良い耕作放棄地や、河川敷、荒地などに自生する。
茎は無毛で、よく分枝して節はふくらむ。葉は互生し、葉身は披針形~卵状披針形で長さ
16~23cm、先端は長く尖り、基部は楔形。葉柄は短く、托葉鞘は筒状で、ふつう縁毛は無い。
花期は6〜11月、円柱状の総状花序は長さ3~10cmと長く、花が密に付き先が垂れる。
花被は淡紅色~濃赤色または白色で2.5~3mm、4~5裂し、明瞭な脈がある。
雄しべ6個、、花柱は2個、花被は花後も痩果を包んで残る。
果実は扁平な円盤状で、長さ2mmほど、黒褐色~褐色で光沢がある。



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