気仙沼市本吉町、沢に並行する林道をゆるやかに上がって行くと、杉の伐採跡地が広がっ
ていて、そこに様々な植物が茂り始めています。数年前に訪れたときは杉林でしたし、ま
だ低木が進出していないので伐後3~4年と思われます。
雑草が茂る草地の中に、草丈2mほどの植物が何本か生えていて、遠目ながら黒い房状の
実が生っているように見えます。草地に踏み込んで確認すると、背高の植物はヨウシュヤ
マゴボウで、房は黒熟した実でした。
二枚とも2022.9.27撮影
ヨウシュヤマゴボウは有毒植物で、根や茎・葉から果実まで毒があります。
毒成分はフィトラッカトキシン、フィトラッカサポニン、フィトラッキゲニンなど。
ただ、果実の毒は黒熟すると消えるようで、ヒヨドリ、キジバト、オナガ、メジロなどの
野鳥が食べて糞とともに種子を排泄、これで種子が遠くまで散布されることになります。
ところが果実中の種子には強い毒性が残ったままですから、歯のある小型哺乳類などがこ
れを噛み砕いたりすると中毒することになります。
二枚とも2022.9.27撮影
ヨウシュヤマゴボウは2015年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/b2f25c3c7dccbbc8147cbb2e98f32e30
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