里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アスパラガスの赤い実

2022-10-01 | 日記

登米市迫町、田園の中の細い車道を走行していると、道路脇に数枚の畑があって、草丈の
ある作物が植えられています。この道は何度も走行していて、春に通ったときは・・アス
パラガスが栽培されていたような ? 
畑脇を通り抜けようとしたとき、小さな赤い実が生っているのを見つけました。
アスパラガスに実がなるのでしょうか ? 聞いたことが無いので確かめてみましょう。

「野菜大図鑑 アスパラガス」という記事を読み込んでいると、その最後の方の写真に赤
い実の写真が載っていて、私の写真の実と同じもののように見えます。
実の直径が5~8mmとあるので、間違いないでしょう。

                              二枚とも2022.9.27撮影

アスパラガスの原産地は南ヨーロッパ~ロシア南部で、古代ギリシャやローマの時代には
すでに栽培されていたようです。食用のほかに薬草としても利用されていたようです。
茎(若芽)は煮て食べると便通改善や利尿に効果があり、根を煎じて服用すると腎臓病や坐骨
神経痛、歯痛などに効果があるとされました。

我国へは江戸時代後半に観賞用としてオランダ人によって伝えられましたが、食用として
本格的に栽培されるようになったのは、大正時代後半以降といわれています。
現在の主要産地は長野県、北海道、佐賀県、熊本県など。

                              二枚とも2022.9.27撮影

キジカクシ科アスパラガス属の多年草で、原産地は南ヨーロッパ~ロシア南部。雌雄異株。
和名はオランダキジカクシ。草丈は1.5~2.5m。
現在では世界の温帯地域で広く栽培されている。
地下茎を横に伸ばし、下部にはたくさんの根が密生する。地下茎の随所から地上茎を出し、
直立して上部で多数分枝する。葉のようなマツ葉状の部分は葉状枝といい、本当の葉は三
角形の鱗片状に退化していて、茎の各節部に付いている。
花期は5~7月、鱗片葉の葉腋に1~2個の黄白色の小花をつける。
花弁は6枚、鐘形で全開しない。
夏~秋、雌株に直径5~8mmの緋紅色の球形の果実をつける。
果実の中には黒い種子が4個入っている。



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