加美町宮崎地区、奥山の林道を紅葉に注目しながら上がって行くと、あちこちに紅葉した
モミジが茂っています。宮崎地区の奥山は多雪地域にあたりますから、ここに自生するモ
ミジは日本海側に多いヤマモミジと思われますが、手近なところに観察できる枝がないた
め、林道上で落葉を探すことにしました。
二枚とも2024.11.12撮影
幸い傷みの少ない落葉が拾えたので、それでヤマモミジと確認することができました。
①オオモミジの葉よりも一回り小さく、葉縁の鋸歯が粗い。
②掌状の裂片の切れ込みが深い。
③葉柄の付いている基部が鋭角的に切れ込んでいる。
なお、紅葉よりも黄葉が多いのは、急斜面に開削された林道沿いのため日当たりが良くな
いからでしょう。より日当りの良さそうな場所では、きれいに紅葉していました。
三枚とも2024.11.12撮影
ムクロジ科(カエデ科)カエデ属の落葉広葉樹で、樹高5〜10mの高木。
北海道~本州の島根県以北の日本海側に分布する。
山地の渓流沿いや、やや湿り気のある斜面に自生し、日当たりを好む。
樹皮は暗灰褐色で、若木のうちは滑らかだが、成木になると浅く縦に割れる。
葉は対生し、葉身は直径5〜10cmで、掌状に5〜9裂する。裂片の先は尾状に尖り、縁に
は不揃いの欠刻状の重鋸歯がある。基部は鋭角的に切れ込んでいる。葉柄は長さ4~8cm。
花期は5〜6月、一つの花序に雄花と両性花が混生する。花は複散房花序に多数付く。
花は淡黄色〜淡紅色で直径は4~6mm、花弁5個、淡黄色〜淡紅色。
雄しべ8個。葯は黄色。両性花の子房には毛がある。萼片は5個で、濃紅色。
果実は翼果。分果は長さ約2cm、翼はやや鋭角または鈍角に開く。7〜9月に熟す。
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