里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

コミネカエデの紅葉 林道法面

2024-11-16 | 日記

加美町宮崎地区、奥山の林道を上がって行くと、林道の山側法面に紅葉したモミジの低木
が何本か生えているのを見つけました。よく見るヤマモミジなどと違って、掌状に深裂し
た裂片の先端が長く伸びています。標高の高い山の尾根道などで見かける、ミネカエデの
仲間かも知れません。周囲の林縁の紅葉した木々を見上げても、同じような葉が見つから
ないので、離れた森から種子が飛ばされてきて、林道法面で発芽したものと推測されます。

調べてみると、写真の紅葉はミネカエデの仲間のコミネカエデですね。
掌状に深裂した裂片の、中央3裂片の先端が尾状に長く伸びているのが特徴です。
ミネカエデの場合は中央の3裂片が長くはなりません。
コミネカエデは深山のブナ帯に分布する樹種で、尾根筋や谷沿いなどに生えるとあります。

                              三枚とも2024.11.12撮影

ムクロジ科(カエデ科)カエデ属の落葉広葉樹で、樹高6~10mの小高木。
本州~九州に分布し、深山(ブナ帯)の尾根筋や谷沿いなどに生える。
樹皮は灰褐色で滑らか、縦に皮目が不連続に伸びる。
葉は単葉で対生し、葉身は直径5~8cmで掌状に5深裂する。中央の3裂片の先端が尾状
に長く伸び、先端は尖る。基部は心形で、5本の掌状脈が出る。葉縁は重鋸歯。
葉の表面は緑色で無毛、裏面は淡緑色。葉柄は長さ3~5cm。
雌雄異株または同株。花期は6~7月、枝先に総状花序を出し淡黄緑色の小花を咲かせる。
花序の長さは4~10cm、花は20~30個付く。花弁と萼片は各5個。
果実は翼果で、分果の長さ 1.5 ~ 2cm、水平~鈍角に開き、8~10月に淡褐色に熟す。

 



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