気仙沼市本吉町、丘陵地の麓の集落道をゆるやかに上がって行くと、林縁から道路側に傾
いた茎が何本か伸びていて、上部に多数の黄緑色の花を付けています。
花のつくりからトウダイグサの仲間で、たしか・・タカトウダイと言ったような ?
念のため枝を千切ってみると、白い乳液が浸み出てきました。これはトウダイグサ科の特
徴の1つで、乳液は有毒ですから指に付いた分は近くのフキの葉で拭き取りました。
二枚とも2022.7.24撮影
植物図鑑でトウダイグサを検索し、その前後のページをめくっていると、タカトウダイが
載っていて私の写真の植物と同じものに見えます。
花のつくりが同じですし、草丈が80cmほどで、花期が6~7月とあり、相違点がないので
タカトウダイと同定します。
茎や葉を傷をつけると白い乳液が出ますが、これは有毒でユーフォルビンなどのアルカロイ
ドを含み、肌につくとただれ、誤って飲食すると口中や胃腸がただれます。
乳液が皮膚についた時は水で洗い流し、抗ヒスタミン剤入りの軟膏を塗るとよいようです。
2022.7.24撮影
トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草で、本州~九州に分布する。草丈は50~100cm。
丘陵~山地の林縁や草地、林道沿いなどに自生する。
根茎は細長い紡錘形で垂直に下に伸びる。茎は細くて直立し、途中ではあまり分枝しない。
茎や葉は傷をつけると有毒な白い乳液が出る。
葉は無柄で互生、葉身は長楕円状被針形で長さ3~8cm、葉縁に細鋸歯がある。
葉の両面に短い軟毛が生える。鋸歯や毛の多少は変化が大きい。
花期は6~7月、茎上部に披針形の葉が5輪生し、 傘を逆さにしたように5本の枝を斜上さ
せ、 その先に黄緑色の杯状花序を幾つもつける。花序には4個の雄花があり、その中央部か
ら1つの雌花が出る。 雄花には他に黄色い花弁のように見える広楕円形の腺体がある。
雌花では丸い子房から雌しべが突き出し、 子房の表面はいぼ状の突起で覆われる。
果実は球形の蒴果で、直径2~4mm。
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