里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヘラオオバコのロゼット葉

2017-12-31 | 日記
町内の公共施設外周の、南向き法面に生えていたヘラオオバコのロゼット葉です。
ヘラオオバコは江戸末期に入ってきた帰化植物で、今では至るところに生えていますね。
空地や道端、耕作地周りや河川堤防など、草の刈り払いが行われるような場所に多い
ように思われます。ロゼット葉を展開するのに都合が良いのでしょう。




                            二枚とも2017.12.22撮影

ヘラオオバコはオオバコと同様、薬草として用いられます。
全草を乾燥させたものを車前草(シャゼンソウ)と呼び、煎じて利尿、咳止め、健胃整腸薬
として用いられます。種子を乾燥せさたものを車前子(シャゼンシ)と呼び、煎じて咳止め、
去痰、下痢止め等に用いられます。

原産地のヨーロッパでは、花粉症を引き起こすアレルゲンとして、問題となっているそうです。
我国でも増え続けているようですから、やがて騒ぐようになるのかも知れませんね。


                                2017.12.22撮影

オオバコ科オオバコ属の多年草。ヨーロッパ原産の帰化植物で、我国へは江戸末期に侵入。
繁殖力旺盛で、現在では北海道~九州に分布。外来生物法で要注意外来生物に指定されている。
やや渇き気味の空地や道端、耕作地周りや河川堤防などに生える。
葉はすべて根生し、葉身は披針形で、長さ10〜20cm、縁は波打つ。
葉面は無毛~まばらな毛があり、葉柄には立った淡褐色の毛がある。
花期は6〜7月、高さ20~70cmの花茎を伸ばし、先端に円錐形~円柱状の穂状花序を付ける。
花序の長さは3〜4cmで、帯白色の花を密に付ける。苞はうすく乾膜質透明でやや円形。
萼は苞とほぼ同長で膜質透明、4片の中2片はひっつき、長さ2.5mm、緑色の肋上にまばらに
毛がある。花柱は10mmも長く花外につき出し、葯は長さ2〜2.5mm。
種子は2個で黒褐色、長楕円形で長さ2〜2.5mm、腹面に溝がある。



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