一関市花泉町、川近くの県道を北へ歩いて行くと、道路端を覆うように緑白色の何かが生
えています。しゃがみこんで観察すると、葉がメノマンネングサに似ているのでマンネン
グサの仲間(多肉植物)のようですが、在来種にはこのような緑白色の植物は無いはず。
たぶん外来種で、園芸店などで販売されているのかも知れません。
いまこのあたりに民家は一軒もありませんが、かつては7~8軒あったようですから、そ
の庭先から逸出して道端で繁殖しているものと推測されます。
二枚とも2021.10.13撮影
私の植物図鑑には、このような緑白色の葉の多肉植物は載っておらず、素性が判らないた
めしばらく保留にしていました。ネット検索でようやくよく似た多肉植物が見つかったの
で、記事にまとめてみました。
初めはヒスパニクムという多肉植物かと思ったのですが、この種は私の写真の植物より葉
が太く、ちょっと違うような ? 改めて探すとパリダムという多肉植物があり、これが葉や
茎の様子が私の写真の植物によく似ています。和名はシンジュボシマンネングサで、この
名で再度ネット検索して、属性や特徴を確認しました。
繫殖力旺盛な多肉植物で、道端や空地等にも生えていてマット状に群生するとあり、6月
頃に、白い星形の5弁花を咲かせるようです。
2021.10.13撮影
ベンケイソウ科マンネングサ属の常緑性多肉植物で、東ヨーロッパ~西アジア原産。
花壇や庭に植えられたものが逸出し、各地で野生化している。道端や宅地周辺などに生え
てマット状に群生し、日当りを好む。草丈は10~15cm。
葉は螺旋状に互生し、緑白色でやや円柱状の広線形~線形、長さ4~8mmで円頭~鈍頭。
花期は5~6月、葉よりも高く花茎を伸ばして花序を作る。花弁は5枚、披針形~卵状披
針形、長さ4~4.5mm、鋭尖頭、白色だが中央脈が赤みを帯びるものが多く、満開時には
ほぼ平開する。雄しべは10個、花弁より短く葯は濃紫色。心皮は5個で子房は離生。
果実は星形の袋果、中に小さな種子が入り、熟すと乾いて上側が裂ける。
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