里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アケビ 美味しい果実

2017-10-10 | 日記

栗原市栗駒沼倉地区の、車道沿いで見かけたアケビの実です。
道路脇にアケビの藪があって、葉やつるを透かして何個か実が生っているのが見える
ので、藪にもぐって撮影しました。
表題は単にアケビとしましたが、葉が3枚の複葉ですからミツバアケビですね。

道路沿いは日当たりが良いので、アケビとかサルナシなどのつる性の生りものが多い
のですが、車での移動が殆どですから誰も採らないのでしょうね。
立派な実が生っていて、ご丁寧に口まで開けているのに、このまま傷んでしまうのは
勿体無い話です。その場で3個食べて、7~8個はお土産に持ち帰りました。
ほんのり甘くて、子供の頃食べたのを思い出しました。




                        二枚とも2017.10.6撮影

アケビの果肉にはイチゴや柿と同じくらいビタミンCが含まれているので、風邪の予防
や疲労回復、肌荒れなどに効果があるようです。ビタミンBやEも多いのだとか。

ネット記事によれば、山形県では果肉だけではなく苦い皮の方も食べるのだそうです。
味噌との相性が良いとかで、皮の中に肉やきのこなどを詰めて、蒸し焼きにするようです。
他にはくるみ和えが美味しいとか。さっと塩茹でして、細かく切り、くるみをすった和え
衣で和えると美味しいようです。食わず嫌いというか、我家では試みたことがありません。




                        二枚とも2017.10.6撮影

アケビ科アケビ属の落葉つる性木本で、 北海道〜九州の山野にふつうに生える。
樹皮は灰黒褐色で、円形の皮目がある。つるは右巻き。古いつるには短枝が発達する。
葉は互生し、古いつるでは短枝に集まって付く。3出複葉で、葉柄は2〜14cm。
小葉は卵形で長さ2〜6cm、先端は少しへこみ、基部は丸い。
縁には大きな波状の鋸歯がある。雌雄同株。
花期は4〜5月、葉腋から総状花序が斜めに垂れ下がり、濃紫色の花を付ける。
花に花弁はなく、花弁状の萼片が3個ある。花序の先端には雄花が10数個、基部側に
大型の雌花が1〜3個付く。雄花は直径4〜5mm、雄しべは6個。
雌花は直径1.5cmほど、花柄は長さ2〜4cm、円柱形の雌しべが3〜6個ある。
果実は液果。長さ10cmほどの長楕円体で、熟すと紫~紫褐色を帯びて裂開する。
種子は黒褐色、長さ4〜5mm。



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