里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヤマモモソウ 海岸の草地

2020-08-24 | 日記

南相馬市鹿島区南海老地区北東部、海に面した低い丘陵上の道路を北へ歩いて行くと、
道路脇の草地にたくさんの白い花が咲いています。草丈は70~80cmほど、変則的な配置の
四弁花で、雄しべが長く突き出ています。たぶん、外来の園芸種が野に逸出したのでしょう。
たくさんのツボミが付いていますから、長い期間咲き続けるものと推測されます。

奥の草地は刈り払われて、黒松の苗木が広い範囲に植えられています。
大津波で流された、防風林の再生事業が始まったのでしょう。

                              二枚とも2020.8.21撮影

属性(科・属)も原産地も判らないので、「白花 8月 園芸種」で検索すると、8月に花が
咲く園芸種のリストがあり、その中の花の写真を見ていると「ガウラ」という種が載って
いて、白い花が私の写真の花によく似ています。

ガウラ(Gaura)は属名で、これを花の名前として呼んでいるようです。北アメリカ原産の植
物で、和名はヤマモモソウ(別名ハクチョウソウ)。アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。
和名のヤマモモソウよりも、別名のハクチョウソウ(白蝶草)で呼ばれることが多いようです。
我国へは明治時代に渡来し、観賞用に栽培されています。花色は白色と淡紅色~紅色。
これが野に逸出し、各地の道端や草地で野生化しているようです。

                              二枚とも2020.8.21撮影

アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。原産地は北アメリカで、草丈は50~120cm。
茎は細くて直立、根元から良く分枝し、花の時期には弓なりになる。
根際から生える葉は披針形で、ロゼット状に展開する。
茎葉は互生し、葉身は披針形で長さ1~9cm、縁に粗い鋸歯がある。
花期は5~9月、茎先に総状花序を出し、白い4弁花をつける。花は一日花で直径2~3cm、
下から順に咲き上がる。花弁は倒卵型で長さ10~15mm、4枚が上側に半円状に並ぶ。
雄しべは8本で長く前に突き出し、葯は赤褐色。雌しべは1本で、柱頭は4裂する。
萼片は開花時に反り返る。
果実は蒴果、紡錘形で長さ7~8mm、種子は長さ2~2.5mmで赤褐色。



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