里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

バッコヤナギの黄葉

2019-11-30 | 日記
栗原市金成普賢堂地区西部、集落道や林道を歩いていると、道路法面や林際に黄葉した低木を
よく見かけます。歩み寄って観察すると、大きめの楕円形の葉で新枝が黄緑色ですから、ヤナギ
の仲間のバッコヤナギでしょう。ほかのヤナギ同様に黄葉し、落葉する時季は遅いようです。




                             二枚とも2019.11.27撮影

バッコヤナギを漢字表記すると「婆っこ柳」で、これは雌花の結実後に生じる白い綿毛を、婆さん
の白髪に見立てたもののようです。

ヤナギの仲間はどれも代表的な先駆樹種(パイオニアプランツ)です。先駆樹種というのは、伐採跡
地とか河原、土木工事で生じた裸地などに、逸早く進出する樹木のことです。
ヤナギの仲間は綿毛をまとった種子を無数に出すので、これが風で運ばれて随所に飛んでいきます。
種子が非常に小さいため、飛んで行った場所が草木に覆われていれば着地できません。
運よく裸地に着地すれば、発芽して生長できるわけです。湿り気を好む樹種の種子であれば、川畔
とか耕作放棄田で発芽・生長しますし、乾いた場所を好む樹種であれば、伐採跡地や林道法面など
で発芽・生長するわけです。




                             二枚とも2019.11.27撮影

バッコヤナギは2015年の4月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
バッコヤナギの黄色い花



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