里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アカメガシワ 赤い新葉

2017-06-06 | 日記
松島町手樽地区の車道を歩いていると、山側法面に生えている小木に赤い葉が
付いているのを見付けました。アカメガシワですね。
赤いのは開いたばかりの小さな新葉のみで、それ以外は既に若草色に変っています。

小さな新葉はまだ強い太陽光線に耐えられないので、赤い星状毛を密生させて葉の
組織を保護しています。それで新葉が赤く見えるのだとか。
葉が大きくなるに従って、赤い星状毛の密度が低下し、さらに雨風などの刺激で次第に
脱落していきます。そうすると葉表の色が現れ、ふつうの緑葉に見えるのだそうです。


                                 2017.6.4撮影


                〈山と自然の雑学ノートより〉

林縁や道路沿いなどの、日当たりの良いところに生えているアカメガシワですが、
宮城県内では内陸部には見られず、海岸寄りにのみ自生しているようです。
私が踏査した範囲では、松島湾岸あたりが北限のように思われます。

アカメガシワは伐採跡地や崩壊地に、最初に生えてくるパイオニアプランツ(先駆樹種)の
一つです。種子寿命が100年ほどもあって長い休眠に耐えられますから、発芽条件が整う
のを延々と待つことができます。
種子は35℃前後の温度で数時間経過すると、発芽しやすくなると言われていて、それは伐採跡地
などの日当たりの良い場所で、夏場の強い日差しを数時間浴びることで満たされるようです。


                                 2017.6.4撮影

アカメガシワは昨年の11月に観察して、ブログをアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして、参照願います。

アカメガシワの黄葉


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