南三陸町南部、漁港近くの集落道を北へ歩いて行くと、海岸岩壁の海側へ新たな防潮堤が
築かれています。防潮堤と岩壁の間は埋め立てられて、帯状の平坦地が造成されています。
防潮堤沿いに北へ向かうと、クローバーやオオバコの間に小さな白花が群れ咲いています。
街中の道路の継ぎ目とか庭の隅などに生えている、ツメクサにそっくりですが草体も花も
かなり大きめで、花の直径が4~5mmはありそうです。
二枚とも2022.6.1撮影
植物図鑑で調べると、ツメクサの仲間で海岸に自生するハマツメクサという種があるみた
いですが、図鑑には名前が載っているだけで写真も詳細もありません。
改めてネット検索で調べ直すしかありませんね。
ネット記事で写真を見比べるとそっくりですし、花期も5~8月とあるのでハマツメクサ
で間違いないでしょう。自生環境が海岸の砂地や岩場とあるものの、埋立て造成された土
地にも生えるという記述もあります。
二枚とも2022.6.1撮影
ナデシコ科ツメクサ属の多年草で、日本全土に分布する。草丈は5~20cm。
海岸の日当たりの良い砂地や岩場、道端や空地などに自生、乾き気味の場所を好む。
ツメクサより茎が太く、基部で分枝して地を這うか斜上する。
葉は対生し、線形で質が厚く長さ1〜2cm、先端はわずかに尖るか鈍頭。
花期は5~8月、花は茎頂や葉腋につき、白色の5弁花で直径5mmほど、花弁は広卵形
~楕円形、萼片より短いか同長。花柄は長さ0.5~2.5cm、萼片や小花柄に腺毛がある。
雄しべは5~10個、葯は黄白色。
果実は蒴果で、球形〜卵形で長さ4mmほど。種子は広卵形〜腎円形で長さ0.5mmほど、
表面に低い半球状の突起がある。
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