一関市藤沢町大籠地区東部に、愛宕山という標高280mほどの里山があって、山頂には松や
杉の大木に囲まれて、小さな石祠が祀られています。愛宕神社は「防火の神様」として信仰
を集めていて、京都に御本社があります。
愛宕山から南に細長く尾根が伸びていて、道はありませんが、これを下っていくと里に下り
られるようです。尾根上は松の混じった雑木林になっていて、南に向かって緩やかに標高を
下げていきます。そんな尾根上で見つけたのがヤマナシの若木で、7~8株が点在していて、
その多くが束生していました。木の特徴としては、灰白色の樹皮とトゲ状の小枝ですね。
二枚とも2019.2.27撮影
ヤマナシは在来種ではなく、古い時代に中国から渡来した史前帰化植物と考えられています。
日本書紀にはすでに「梨」の記述があるようですから、奈良時代以前まで遡るのでしょう。
渡来後に野生化し、各地の丘陵地や里山に広がっていったものと推測されます。
そして現在栽培されている日本梨の、「長十郎」や「幸水」「豊水」などの原種でもあります。
9~10月頃に熟す果実は小さく直径が3~8cmほど、果肉が硬くて酸味も強く、殆ど食用
にはなりません。山では山頂部や尾根筋に生えていることが多く、果実の直径は3~4cm
しかありません。私は採取すると、小さな鍋で茹でてから食べます。そうすると果肉が多少
軟らかくなり、幾分甘味も増します。それでも人様には勧められませんね。
〈植木ペディア ヤマナシより〉
二枚とも2019.2.27撮影
バラ科ナシ属の落葉広葉樹で、樹高10〜15mの高木。中国~朝鮮半島の原産で、古い時代に
渡来した史前帰化植物と考えられる。現在では本州~九州に分布する。
集落に近い山地の頂や尾根筋などに生え、日当たりを好む。
樹皮は灰紫褐色で縦に割目が入る。若木や枝は灰白色~紫褐色で、楕円形や円形の皮目がある。
小枝は刺状になりやすい。
葉は互生し、葉身は卵形~狭卵形で長さ6〜18cm、縁には芒状の鋭い鋸歯がある。
先端は鋭く尖り、基部は円形。葉柄は3~4.5cm。若葉は両面とも褐色の毛があるが後に無毛。
花期は4~5月。短枝の先に散房花序を出し、直径3cmほどの白色の花を5〜10個付ける。
花柄は3~4cm。花弁は5枚で先が凹むものもある。雄しべは20個ほどで、葯は紫色を帯びる。
花柱は5個。萼片は狭卵形で腺状の鋸歯があり、内面には褐色の綿毛が密生し、花後脱落する。
果実はナシ状果。直径3〜8cmの球形で、9〜10月に黄褐色に熟す。頂部に萼片は残らない。
表面に皮目が多い。果肉はかたくて渋く、まずい。種子は長さ8〜9mm。
杉の大木に囲まれて、小さな石祠が祀られています。愛宕神社は「防火の神様」として信仰
を集めていて、京都に御本社があります。
愛宕山から南に細長く尾根が伸びていて、道はありませんが、これを下っていくと里に下り
られるようです。尾根上は松の混じった雑木林になっていて、南に向かって緩やかに標高を
下げていきます。そんな尾根上で見つけたのがヤマナシの若木で、7~8株が点在していて、
その多くが束生していました。木の特徴としては、灰白色の樹皮とトゲ状の小枝ですね。
二枚とも2019.2.27撮影
ヤマナシは在来種ではなく、古い時代に中国から渡来した史前帰化植物と考えられています。
日本書紀にはすでに「梨」の記述があるようですから、奈良時代以前まで遡るのでしょう。
渡来後に野生化し、各地の丘陵地や里山に広がっていったものと推測されます。
そして現在栽培されている日本梨の、「長十郎」や「幸水」「豊水」などの原種でもあります。
9~10月頃に熟す果実は小さく直径が3~8cmほど、果肉が硬くて酸味も強く、殆ど食用
にはなりません。山では山頂部や尾根筋に生えていることが多く、果実の直径は3~4cm
しかありません。私は採取すると、小さな鍋で茹でてから食べます。そうすると果肉が多少
軟らかくなり、幾分甘味も増します。それでも人様には勧められませんね。
〈植木ペディア ヤマナシより〉
二枚とも2019.2.27撮影
バラ科ナシ属の落葉広葉樹で、樹高10〜15mの高木。中国~朝鮮半島の原産で、古い時代に
渡来した史前帰化植物と考えられる。現在では本州~九州に分布する。
集落に近い山地の頂や尾根筋などに生え、日当たりを好む。
樹皮は灰紫褐色で縦に割目が入る。若木や枝は灰白色~紫褐色で、楕円形や円形の皮目がある。
小枝は刺状になりやすい。
葉は互生し、葉身は卵形~狭卵形で長さ6〜18cm、縁には芒状の鋭い鋸歯がある。
先端は鋭く尖り、基部は円形。葉柄は3~4.5cm。若葉は両面とも褐色の毛があるが後に無毛。
花期は4~5月。短枝の先に散房花序を出し、直径3cmほどの白色の花を5〜10個付ける。
花柄は3~4cm。花弁は5枚で先が凹むものもある。雄しべは20個ほどで、葯は紫色を帯びる。
花柱は5個。萼片は狭卵形で腺状の鋸歯があり、内面には褐色の綿毛が密生し、花後脱落する。
果実はナシ状果。直径3〜8cmの球形で、9〜10月に黄褐色に熟す。頂部に萼片は残らない。
表面に皮目が多い。果肉はかたくて渋く、まずい。種子は長さ8〜9mm。
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