里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヤマツツジ 田束山中腹

2017-03-13 | 日記

気仙沼市南部の田束山中腹で撮影したヤマツツジです。
田束山のヤマツツジと言えば、花期には山頂一帯が朱色に染まることで有名ですが、
この日はまだ三分咲きくらいとテレビニュースが報じていたので、四五日花の早い
中腹で観賞しました。これらは田束道路沿いとか、林道沿いに点々と咲いていたもので、
どこかに群生地があるわけではありません。




                             二枚とも2016.5.9撮影

田束山を始めとする南部北上山地に自生する、ヤマツツジの花色はきれいですね。
濃い朱色というのか、朱紅色というのか、他地域のヤマツツジよりもきれいに見えます。
私が生まれ育った新潟県の山間部では、冴えない淡紅色でしたから、注目される
ような花木ではありませんでしたね。
写真で見た東京都の高尾山のヤマツツジも、同様の淡紅色でしたから、南部北上山地
のヤマツツジの花色が特に優れているのかも知れません。


                                 2016.5.9撮影

ツツジ科ツツジ属の半常緑広葉樹で、樹高1~3mの低木。
北海道~九州に分布し、丘陵から山地の、日当たりのよい林縁や明るい林内に
自生する。特に乾燥気味の尾根筋や斜面に多く、酸性土壌を好む。
地際から多くの枝を分け、樹皮は灰褐色~灰黒色で、成木では縦に割れ目が入る。
葉は互生し、枝の先端に輪生状に付く。春に出て秋に落葉する春葉と、夏から秋に出る
夏葉とがあり、夏葉の多くは越冬する。
春葉の葉身は楕円形で長さ3~5cm、幅1~3cm、先端は尖り、基部は楔形。
夏葉は春葉よりも小さい。
花期は4~6月、花は直径3~5cm、漏斗状で5中裂し、上裂片に濃い斑点がある。
花色は淡紅色~朱紅色まで変化がある。雄しべは5個。花糸の下部に棘状の短毛が
あり、子房には白色の長毛が密生する。萼や花柄には扁平な白毛がある。
萼片は三角状楕円形で長さ1.5~3mm。花柄は長さ5~20mm。
果実は蒴果で、長さ8~13mmの卵形。



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