石巻市大川地区、海岸に沿った林道を歩いて行くと、山側から2筋の沢が下ってきて、南
北に長い湿地を形成しています。よく見ると、田んぼの畦跡とか水路跡が認められるので、
津波被害を受ける前は田んぼだったものと推測されます。そんな湿地のあちこちに紅葉し
た植物が群生しています。林道近くの群落で確認すると、タデ科のヤナギタデのように見
えます。葉を一枚噛んでみると辛いので、ヤナギタデで間違いないでしょう。
紅葉の盛りを1週間ほど過ぎてしまったようで、葉が萎れたり散ったりしている株がたく
さんありますが、茎が赤いので群落として見るときれいな紅葉の写真になります。
二枚とも2023.10.12撮影
津波被災後12年が経ちましたから、この湿地の植生も少しづつ変化しているようです。
ヤナギタデのような中型の植物は、スゲやマコモ、ガマなどの大型の植物が入り込むと、
徐々に居場所を奪われ、湿地の中央に押しやられてしまうようです。
ここを農地として復旧する様子はないので、ビオトープとして残してくれれば面白いと思
うのですが、地元の方々次第でしょうね。少し離れた山裾にはキャンプ場(?)の工事が始
まっていますから、それを受けて何かの動きがあればうれしいのですが・・・
2023.10.12撮影
ヤナギタデは2016年の10月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/ad1f13d6210e7262860b2ef836e755c2
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