里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

クジラタケ コナラの倒木

2021-10-11 | 日記

南三陸町南部、山地の尾根筋を登って行くと、杉林から雑木林になりますが、随分枯木が
多いのに驚かされます。樹皮を見るとコナラの木のようで、この地域でも「ナラ枯れ」が
進行しているのでしょう。倒木となって腐朽が進んだ木もあるので、7~8年前からナラ
枯れが広がっていたのかも知れません。

ナラ枯れについては宮城県で「ナラ枯れ被害と対策」と題したサイトを公開しているので、
下のURLをクリックして参照願います。

https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/sinrin/narakare.html

                              二枚とも2021.10.5撮影

倒木が折り重なった場所があると、何かキノコが生えているかも知れないので、あちこち
寄り道しながら尾根筋を登って行きます。しばらく登って行くと、傘が淡褐色で半円形の
キノコがたくさん生えているのを見つけました。
触れると湿り気があって傷みも少ないので、まだ生きているのでしょう。
半円形で同心円紋があるので、カワラタケの仲間でしょうか。

キノコ図鑑でカワラタケを検索し、その前後のページをめくっていると、クジラタケとい
うキノコが載っていて私の写真のキノコによく似ています。広葉樹の枯木に発生し、傘裏
が白く細かい管孔状であることなどから、クジラタケで間違いないでしょう。

                              二枚とも2021.10.5撮影

サルノコシカケ科シロアミタケ属の中~大型キノコで、ブナ、コナラなどの広葉樹の枯木
に発生。冬も見られるが、主に春~秋に発生する。
無柄で傘は半円形、直径5~15cm、厚さは基部で1~3cm、扁平で縁部は厚く丸みを帯び
るが生長につれ薄くなる。灰白色~淡灰褐色で微細な毛があり環紋がある。
成長に連れ放射状にシワ状の隆起が現れる。
傘裏の管孔は白色~汚白色。孔口は円形で小さい。肉は白色~汚白色、コルク質、乾くと
硬くなり、無味、異臭、傷ついても変色しない。



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