登米市登米町、山裾の集落道を走行していると、山際の民家の外周にレッドロビンが植え
られていて、その中の数本は樹高が4~5mはありそうです。
光沢のある深紅の葉は春になってから伸びた新芽部分で、奥の方に見える緑葉は冬越しの
葉です。深紅の葉の中心から伸びているのは花序ですが、ツボミはまだ固いようで、花が
咲くのは10日ほど先のことでしょうか。
レッドロビンはカナメモチ(東海以西の本州~九州に分布)とオオカナメモチ(奄美大島以南
に分布)の交配種で、アメリカで創出された園芸品種です。新芽の深紅色が美しく、カナメ
モチと違って病害虫に強いことから、生垣や庭木として広く植栽されています。
二枚とも2022.5.3撮影
深紅の新葉は、芽出しのときから白い花が咲く頃まで見られます。ただ、適宜剪定をすれ
ば、時季を問わず深紅の新葉が芽吹いてきます。
レッドロビンは日照と風通しのよいところに植栽すると育ちがよく、病害虫にも強いよう
です。この木の魅力である深紅の新葉は、日照が少ないと見られなくなります。
増やすには生長した枝を剪定し、それを挿し木します。挿し木の適期は5~7月で、条件
が良ければ2ヶ月ほどで発根するようです。
2022.5.3撮影
バラ科カナメモチ属の常緑広葉樹で、植栽適地は東北南部~九州。樹高4~10mの高木。
カナメモチとオオカナメモチの交配種で、樹皮は灰褐色。
葉は互生し、葉身は長楕円形~倒卵状楕円形で、カナメモチより大きく長さ8~16cm。
先端は尖り、縁には刺状の細鋸歯がある。葉質は革質で表面には強い光沢がある。
花期は5月、枝先に複散房花序を出し、白色の小花を多数付ける。花の直径は6~8mm、
花弁は丸く、初めは平開しているが後反り返る。花弁は5個、雄しべ20個。
花は咲くものの、殆ど結実しない。
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