ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ワインの酸1

2009年03月21日 04時31分32秒 | ワインの事

ワインは果実のお酒です。という事はフルーツ由来の酸があります。通常、最も目立つ酸は「マリックアシッド=リンゴ酸」といい、フレッシュで鋭さをもっています。爽やかさとか、酸っぱさとか、白ワインに顕著です。

しかし、熟成の過程でそのリンゴ酸が別の形に化けることもあります。「ラクティックアシッド=乳酸」といいます。ご存知のようにヨーグルトがそうですね。これはまろやかとか柔らかという表現がピッタリ。赤ワインや樽熟成するワインに多いものです。

単に味わいだけでなく、美味しいと感じる温度帯も変わります。リンゴ酸は冷たくしたほうが、酸っぱさを隠し、爽やかさをもたらし、乳酸は少しぬる目のほうが、まろやかさを感じさせます。

飲み手の最初の一歩は温度管理ですから、温度を少し気にしてください。

爽やかなリンゴ酸系白(殆んどの白)=良く冷やす

まろやかな乳酸系白(樽熟したものの多く=シャルドネ)=10度~12度

赤ワインの殆んど=15度~20度(この5度の差は別の理由ですので、またお話します)

そむりえ亭でも、酸に気をつけて温度を調整していますよ。実感してみてください。