ワインは果実のお酒です。という事はフルーツ由来の酸があります。通常、最も目立つ酸は「マリックアシッド=リンゴ酸」といい、フレッシュで鋭さをもっています。爽やかさとか、酸っぱさとか、白ワインに顕著です。
しかし、熟成の過程でそのリンゴ酸が別の形に化けることもあります。「ラクティックアシッド=乳酸」といいます。ご存知のようにヨーグルトがそうですね。これはまろやかとか柔らかという表現がピッタリ。赤ワインや樽熟成するワインに多いものです。
単に味わいだけでなく、美味しいと感じる温度帯も変わります。リンゴ酸は冷たくしたほうが、酸っぱさを隠し、爽やかさをもたらし、乳酸は少しぬる目のほうが、まろやかさを感じさせます。
飲み手の最初の一歩は温度管理ですから、温度を少し気にしてください。
爽やかなリンゴ酸系白(殆んどの白)=良く冷やす
まろやかな乳酸系白(樽熟したものの多く=シャルドネ)=10度~12度
赤ワインの殆んど=15度~20度(この5度の差は別の理由ですので、またお話します)
そむりえ亭でも、酸に気をつけて温度を調整していますよ。実感してみてください。