昨日は酸のタイプによって温度調整が必要、と書きました。しかし、温度だけでは完全じゃないのです。
ワインは通常どうやって飲むか?といえば、グラスという器に移して飲みます。それはご飯はお茶碗に、味噌汁は木の椀に、熱燗はおちょこに、というように器がなければ困るのと一緒です。しかも合った器があるはずです。つまり熱いホクホクしたご飯を平皿に盛ると直ぐにさめ、しかもパサパサに乾きます。ビールをお猪口に入れても喉越しが楽しめません。
ワインのグラスを決める大きな要素が酸なのです。リンゴ酸は酸っぱいならば酸っぱすぎないように感じさせるグラス。細身で液体が舌の中央に流れるようなグラス。しかも、このタイプはグッと冷やしたこのタイプのワインの温度が上昇しにくくします。
乳酸系の柔らかなものはふっくらしたグラス。少ない酸味を口の脇にまで流し、少ない酸を程好く感じさせます。乳酸系のワインは樽熟することが多いわけですから、複雑な味わいをフラットにしないためにも酸を感じさせると立体感がでます。
赤ワインは基本的に乳酸と書きましたね。ならば白より大きめのグラスを使う理由の一つは解決です。
そむりえ亭でのグラスの使い方、是非参考にしてください。上に書いたようなことは、かなりアバウトですし私の文章力では何だか判らないですね。直接見て感じてください。お家でワインを楽しむヒントがありますよ!!