以前に書きましたが私は趣味の少ない男です。
ゴルフも致しません。
が、今月のワインには有名なゴルフプレーヤーが造るものが入っています。
南アフリカの雄、アーニー.エルスが手掛けるものです。
何でもゆったりしたスイングから見事な弾道のショットをいとも簡単に打つことから「ビッグイージー」というニックネームがついているそうですね。
彼のワインも「ビックイージー」と言う名を冠しています。
白も赤もありますが今回のは赤です。
所謂ローヌブレンドです。
シラーが主の他多数のブレンドでアルコールは14.5度もあります。
しかし、以前から感じていましたが南アフリカのワインはバランスが良いのですね。
よってアルコールの強さやシラーのスパイシーさが目立ちません。
バランス。
円やかな中にスパイシーさが溶け込んでおり、タンニンもヤンチャさを感じさせません。
で、存在感があり、心地よい余韻を残します。
まさに「ビッグイージー」なワインですね。
料理を考えるのも楽しくなります。
とくていの個性が際立っていると「今月の料理だとアレしかないかな」などとなりますが、ビッグイージーは「アレでも美味しいけれども、これでも良いな!!」となるのです。
スパイシーな部分で合わせても、円い果実味で合わせても、或いは色素の濃さで匂いのマスキングに使ってもいいな、と思いが広がります。
ゴルフもしない樋口ですがタマにはミーハーに有名人ワインを使うのです。
ゴルフ好きの方は、特に彼のスイングを浮かべながら「なるほどビッグイージーやなあ」と感じて頂ければ、と思います。