ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

群雄割拠

2016年07月04日 02時11分07秒 | ワインの事
例えば昭和の野球と言えば「阪神VS巨人」

サッカーと言えばブラジル、ドイツ、イタリア。

相撲は大鵬、柏戸。

それぞれの牙城は「当時」は鉄板な印象です。




ワインはというとフランス、イタリア、そしてドイツ。

それも有名産地。




ところが、気が付けば野球もどこが優勝してもおかしくなく、それどころかNPBではなくMLBが話題の中心で

サッカーはブラジルも虫の息のような低迷。

相撲は日本人の横綱は当分ない訳です。


それらも多分「20年から30年」のインターバルで変遷するのでしょう。


ワインもそうですね。

有名産地に偏ることなく、有名国に偏ることなく、有名品種に偏らず、です。

いやあ、まだまだかもしれませんが、私の20代の頃から思えば天と地の差ですね。


80年代の初期にカリフォルニアワインをホテルのフレンチでグラス売りするなんて「阿保」扱いでしたし、それが今では「大国」になっていますし(笑)


と言うことで、昔から色々な国のワインを使っていますが、今や「そこの国のを使っているから珍しい」と言うことは無くなってきました。


・・・・・・・・・・って、思ったら大きな間違いです。

実際にはワイン消費量は年間3リットルをやっと超えたところ。

つまり「大国」だの「小国」だの「有名」だ「珍しいやろ」的な話は「身内ウケ」でしかありません。


自分の店で使えるワインは数知れています。

業界の皆さんと色々な「隙間を埋める作業」をしていくことでワインの世界も広がる、と言うことなんだと刻むこの頃です。


           樋口誠