「◯◯と言う葡萄の個性はホニャララです」とか「こういうところが品種個性です」とかいう話がよく言われます。
しかし、同じ葡萄でも産地は勿論、醸造法、栽培法で大きく変わるものです。
アルコール度が全然違ったり、それにつれて酸の度合いも変わります。
熟成の樽のサイズや新旧、熟成年数で別物に感じます。
高額なワインの手のかけ方と日常用ワインの「量勝負」では違って当然。
また多くの産地では単一品種のみで造るより補助品種をブレンドすることの方が多く、その補助具合でニュアンスが変わる。
「パッと見た目は日本人」でもアメリカ育ちは英語をしゃべり、日焼けも控えめで色白、っていうのも例えになると思います。
なんてことを言うと「なにが正解なんだ?」と言う話になります。
例えばリースリングの本場ドイツやアルザスのものの多く=日常的なもの=はぺトロールと言われる鉱物的な香りはあまりしませんが、オーストラリアなどのものに感じやすい。
オーストラリアから覚えた人は「リースリングはぺトロール」と覚える人がいるわけですが、実はそういう憶え方は危険とも言えます。
サンジョベーゼはイタリアの有名品種ですが、中でもトスカーナのそれは様々過ぎて「覚えにくい」ということにもなっています。
キアンティなどの古典的なもの、スーパートスカンと言われるフレンチハイブリッドでは別物。
シラーも然り・・・
では品種個性は憶えなくてもいいのか、否か?
憶えなくてはならないし、憶えなくてもよい、というあやふやな答えが私の中にはあります。
つまりワインは「産地」や「生産者」の個性を反映するのですから・・・・
「この人はどんな人なんだろう」と言うのと同じで「ゆっくり観察」「色々な場面で付き合う」ことで見えてくるのはワインも同じ。
品種の個性も同じように見えてきます。
が、それは服を脱いだ裸の身体の話で、通常は服をきているのですから「見誤る」のですね。
難しいことを書きました。
しかし、どうぞ一旦本で読んだことは忘れ、ワインと向き合うテイスティングをしてみてください。
あ、この話はお客様向けではありませんね。
これからワイン業界でコレから頑張ろうという人向けです。
あしからず・・・・
樋口誠
しかし、同じ葡萄でも産地は勿論、醸造法、栽培法で大きく変わるものです。
アルコール度が全然違ったり、それにつれて酸の度合いも変わります。
熟成の樽のサイズや新旧、熟成年数で別物に感じます。
高額なワインの手のかけ方と日常用ワインの「量勝負」では違って当然。
また多くの産地では単一品種のみで造るより補助品種をブレンドすることの方が多く、その補助具合でニュアンスが変わる。
「パッと見た目は日本人」でもアメリカ育ちは英語をしゃべり、日焼けも控えめで色白、っていうのも例えになると思います。
なんてことを言うと「なにが正解なんだ?」と言う話になります。
例えばリースリングの本場ドイツやアルザスのものの多く=日常的なもの=はぺトロールと言われる鉱物的な香りはあまりしませんが、オーストラリアなどのものに感じやすい。
オーストラリアから覚えた人は「リースリングはぺトロール」と覚える人がいるわけですが、実はそういう憶え方は危険とも言えます。
サンジョベーゼはイタリアの有名品種ですが、中でもトスカーナのそれは様々過ぎて「覚えにくい」ということにもなっています。
キアンティなどの古典的なもの、スーパートスカンと言われるフレンチハイブリッドでは別物。
シラーも然り・・・
では品種個性は憶えなくてもいいのか、否か?
憶えなくてはならないし、憶えなくてもよい、というあやふやな答えが私の中にはあります。
つまりワインは「産地」や「生産者」の個性を反映するのですから・・・・
「この人はどんな人なんだろう」と言うのと同じで「ゆっくり観察」「色々な場面で付き合う」ことで見えてくるのはワインも同じ。
品種の個性も同じように見えてきます。
が、それは服を脱いだ裸の身体の話で、通常は服をきているのですから「見誤る」のですね。
難しいことを書きました。
しかし、どうぞ一旦本で読んだことは忘れ、ワインと向き合うテイスティングをしてみてください。
あ、この話はお客様向けではありませんね。
これからワイン業界でコレから頑張ろうという人向けです。
あしからず・・・・
樋口誠