ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

ソーヴィニヨンブラン

2017年12月10日 02時20分42秒 | ワインの事
白ワインの三大品種、と言ってよい品種はシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブランだろうと思います。

ま、三大とか100の〇〇などと言うのは切り口で変わるものですが、この品種は多くの国や地域で植えられているのと知名度という点でも間違いないのでしょう。


その中でソーヴィニヨンブランは香りの特徴がはっきりしている点では判りやすい品種かもしれません。

青くすがすがしい香り。

そして爽やかな酸。


しかし、母国フランスのロワールのものとニュージーランドのもの、イタリアのフリウリ、南アフリカのソレも少しずつニュアンスが違います。

でも、ブラインドテイスティングでは「間違いにくい品種」の特徴はあるのです。


またシャルドネやリースリングほどではありませんが価格帯に幅があって、時には数万円というものも見受けられます。


えてして「有りがち」なのは高いものや熟成したものは「大きなグラスに入れよう」「ふっくらしたグラスが良いな」となる人が多いのですが、ソーヴィニヨンブランに関しては高級であれ古かれ小さ目のグラスの方が香りも味わいも活きてきます。

これは他のワインでも無きにしも非ずですが、ソーヴィニヨンブランでは顕著なのです。



もう一つ付け加えるならば、リースリングやシュナンブランと同じく永い熟成を経ても「若々しさ」や失われません。

コンクールなどでブラインドで出してもヴィンテージの特定の難しい品種=若いうちに飲んでも熟成させてもGoodな品種と言えます。


ちなみに今月開いているのはニュージーランドのもの。

過剰な贅肉のない、そして化粧っけのない綺麗な、それを造っている人柄を映すソーヴィニヨンブランです。



        樋口誠