ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

敢えて「平成」から遡って

2019年01月03日 00時31分36秒 | 日記
先日、私の60年が「昭和で30年、平成で30年」というようなことを書きました。

年末の番組はそういう振り返りが多かったので、私も振り返ったんです。

しかし、年が明けるとテレビも「おちゃらけ」一辺倒に見えます。

たまたまのチャンネルのせいでしょうか?

う~ん、残念な気がします。



さて私の両親はいずれも大正の生まれ。と言っても大正11年と13年ですから「ほぼ昭和の人」です。


彼らの昭和は私の生まれる前の30年でもあります。

何といっても戦争という大きくて悲惨な出来事が彼らの青春の中にあります。


例えば父はビルマで終戦を迎えますが「2度とあんな悲惨な事を見たくも、したくもない」と言い

現場での惨状を教えてくれました。

東京にいた母は「隅田川で焼夷弾が煌々と光って、気が付けば死体の山が出来ていた」

106回あったという東京大空襲。ある日の空襲では一度に10万人が命を落としています。

「3人の弟たちと里子で貰った妹を連れて大阪に出てきた時は互いの頭から身体から全身にウジャウジャとへばりついたシラミを涙ながらに取り合った」とか・・・・

こういうことは日本だけでなく・・・・



楽しいことは大事です。

悲しいことは忘れたい。


しかし、忘れないようにリマインドする環境は必要です。

今、そういう時期かな、と・・・・

繰り返さない。


飲食店のオヤジの戯言です。


          樋口誠