ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

たまにはワインの事

2019年01月28日 03時25分16秒 | ワインの事
最近はあまりワインのことを書く機会が減っているかもしれません。

特に理由はないんですが・・・


でも店の名が「ダイニング ウィズ ワイン そむりえ亭」ですからずっと書かない訳にもいきませんね。



私が仕入れ段階でワインを選ぶポイントは「そのワインが凄い」とか「このワインは秀逸だ」という理由ではありません。

「他にはない魅力」とか「珍しいから」でもありません。

「この国でなければだめ」というのもありません。


そむりえ亭の方針が「料理にワインを合わせる」ですので、料理の種類以上のアイテム数とその中でのバラエティを必要とするのです。

概ね30数種類。

そして、当たり前ですが「価格が妥当」であって「料理に合わせた結果、5,6杯飲んで平均価格が2,000円を超えない」位というのが目安。

中には「珍しいもの」や「特殊な魅力」のものもありますが、それを理由に購買することはないんです。


幾つかの生産者のものは「絶対買わない」と決めているものもあります。

例えば、あるボルドーのシャトーオーナーが「金さえ出せばいいワインはいくらでも造れる」と自慢しているのを聞いて「この人のワインは使わない」と決めましたし、伝統の中で大変な苦労をされていれば「贅沢に造って」いても使いたくなります。


簡単に言うと「絵の具のパレット」に色が揃えばいいのです。

時代に従って揃う色も違うことがありますし、新色もあれば復刻色もあるでしょう。

また、この人のワインなら使いたい、というのもあります。
(2月のグラスワインに、そんなワインが入ります)


しかし、30種類くらいの中で偏りがあれば容赦なく替えますし、ずっと使い続けるということもありません。

冷たい奴やな、と思われるかもしれませんが、むしろその逆のつもりです。

どのワインにも長所はある、と思っているからです。


時折、インポーターさんなどに品揃えを任せているお店のリストが「極端に品種や味わいが偏っている」ことがありますが「勿体ないなあ・・・」と思ってみています。

ワインはバラエティ豊かな飲料で食事に合わせれば昇華するもの。

中には「お前の言うことは面倒」というお客様もいらっしゃるかと思いますが・・・



と言いながらも在庫の中には「グラスで合わせるクラス」でないものもあったりします。

長いお付き合いのお客様の「特別な祝い」などの時に活躍できるように控えているのです。

そういうワインの出番でも料理を優先したい、というのは変りません。



あ、ちょっと書きすぎました。

とにかく、色々のタイプでお迎えしたいとご理解くださいまし。


          樋口誠