「日本は海に囲まれているので純粋だ」的なことを言う方がいます。
しかし、少なくても国内で様々な地域の人が入り混じっているものです。
古くは歩いて遥か遠くの江戸へ九州から参勤交代をしていたのですし、「水戸黄門」を見ていても各地を行き来しているのです。
私の周囲でいうと母とその弟たちは終戦の頃、戦火から逃れ大阪に来ています。
45年前に東京のホテル学校に入学した時の同級生に北関東や信越の人、或いはネパールや香港、韓国の人がいて「高校を出たばかりの大阪のガキ」=私はカルチャーショックを感じたものです。
卒業して最初に勤めたホテルは北海道系の会社でしたので8割の社員は道産子でして、お陰で北海道弁を覚えました(笑)
そして次に勤めたホテルでは典型的な「昔の日本」の人員構成でした。
というのは「大阪は九州と四国の人の集まる場所」だったのですね。
1980年代前半からバブルの終焉も頃まではそうであったと思います。
今では大阪にそういう集人力がないかもしれませんが・・・・
あ、そむりえ亭も大阪、兵庫、岡山、広島、島根の血が入り乱れていますし、過去を辿れば愛知、福島、福岡、熊本もおりました。
何処の地であれ変わりはしません。
同じ日本という小さな国に生きています。
ということで、今回の豪雨や昨年の台風などの被災地は「あ、アイツの故郷だ」と思うと他人事ではやり過ごせない気持ちになります。
きっと皆さんの血の中にも各地の風景が流れているはず。
「ボランティアに行きたいが無理だ」という忸怩たる思いの人も多いとは思いますが、ボランティアだけが復興支援ではないと思います。
私も知恵を絞りたいと思います。
樋口誠