ワインやシャンパン、或いは蒸留酒でもアルマニャックやカルヴァドスには「ヴィンテージ」と言われる年号が記されています。
いや「記されているものがある」と書いたほうが正確ですね。
中には「マルチヴィンテージ」とか「ノンヴィンテージ」として複数の年の原酒をブレンドしているものもあるからです。
さて、ヴィンテージ入りでもそうでなくても、「別の年号」が記されているものもあります。
例えばシャンパン。
デゴルジュマン=口抜きと言われる作業=をした年(月日も)を書いているのです。
シャンパンはデゴルジュマンするまで醗酵時の酵母の澱を瓶中に残したまま熟成し、ガスの溶け込みと酵母からの旨味や香りを身に着けていくのです。
一般的にはデゴルジュマン迄の期間が長いほど「高級」であったり、旨味が濃かったりしますので「一つの指標」になると言われます。
最近はそのメーカーの上級のものには、この年号の入ったものが増えていますのでお買い求めの際は見てください。
あくまで「参考程度」ですが・・・
またアルマニャックやカルヴァドスにも別の「年号」がありまして・・・
あくまで「参考程度」ですが・・・
またアルマニャックやカルヴァドスにも別の「年号」がありまして・・・
葡萄や林檎がとれた年が表に書いてあるなら、裏や箱に「瓶詰年号月日」が記されているものが多いのです。
これはブランデーなど樽熟成期間の長いものには「いつ樽から瓶詰めされたか?」の情報があったほうが「樽内に入っていた期間」が明確になるからでしょう。
シャンパンより、この年号の方が情報としてはありがたいと私は感じています。
あ、それ以外にもそのワイナリーや蒸留所の設立年号が書かれていたりしますが、ま、これは日本の老舗菓子屋などの「寛永〇〇年創業」と同じ意味ですので、味わいとは別のものです。
わぁ、このワインは1800年代に出来たんや?」などと言わないようにお気を付けください(笑)
樋口誠