ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

どこそこの国のワイン、っていう言い方

2014年10月04日 03時22分43秒 | ワインの事
「フランスのワインは・・・」とか「アメリカのワインって」とか「オーストラリアは・・」などというワイン談義がよくあります。


確かに若干の特徴はあるかも知れませんが、ひとくくりには出来ないものです。


例えば日本のような小さな国ですら北海道と九州では全く気候が違う訳で、オーストラリアなどは日本の国土の20倍の大きさですから気候のバリエーションも様々です。
カリフォルニアはアメリカの沢山ある州のひとつにすぎませんが、その一州が日本の国土より広いのですから一筋縄ではいかないのです。


イタリアはヨーロッパでは南にあるわけですが、北のアルプスのふもとは冷涼ですし、じゃあ南は暑いかと言えばアフリカにほど近いシシリアのエトナ火山の標高の高いエリアは涼しい風が吹き抜けます。


ですから「国単位」で語るのは難しいんです。


原産地呼称というのは同じ地方でもエリアによって葡萄品種や土壌、気候が違い、また古くからの文化、慣習による違いがあるから出来上がった法律ですね。


勿論、その「原産地呼称の枠」を超えたワインも沢山あります。


しかし、お客様から「何処の国のワインを買えばいいの?」とか「今日飲んだ何番目のワインをどこで買えますか?」んどと聞かれることは少なくないですね。

では私達のようなワインサービスに携わる人は、どう説明すればよいのか?


まず「目の前にあるワインの特徴」を簡潔に語り、同じ様な個性の「原産地」か「葡萄品種」をサジェストして日頃の購買のヒントにして頂くしかありません。
くれぐれも「アメリカのがいいんじゃないですか」とか「イタリアに限ります」とか国単位で語らない事です。
(中にはコレに限る、ってのもありますが・・・・)

同じワインがどこのショップでも手に入る訳ではありませんし、「だいたい同じ感じのイメージ」を伝えるのです。

が、ソムリエならば飲用温度の簡単な設定の仕方、デキャンタかそれに代わる酸化促進の方法、グラスの選択、出来れば「美味しいマリアージュ」を提示してあげれれば言う事なし、なんでしょうが、ま、沢山お客様に語ると「わー、覚えられへ~~ん」と言われたり「ソムリエは難しいことばかり言う」なんて言われますね・・・・・・・

でも、それを考えないとプロにはなれません。
今日も色々考えながら頑張ります!!!


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