ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

老舗と新鋭

2017年06月05日 02時07分15秒 | ワインの事
何処の世界にもありますが「老舗」と「新鋭」があるもので、それはごく自然なことです。


ワインの場合も輸入元の紹介文によく出てくる文言ですね。

で、どちらが良いかと言えば「どちらもよい」としか言えません。


「長い伝統と歴史が創り上げた信頼」はワインの品質以上に大事なことかもしれませんし、「自由な発想で目を見張るワイン」を生み出す新鋭の力を侮ることもできません。


また老舗も長い間同じ品質を維持することは出来ません。

「同じ方法が通じない気候変化」や「代替わりして無理な変革をした」りして「ありゃ」という結果に陥ったところ。

「ロケットダッシュを切ったけど、数年後には凡庸」であったり「気が付けば老舗の方法に戻っていた」新鋭。


どちらが良いわけでもない。

大事なことは「今使いたいワインのタイプはどうで、価格がこう」という使い手の意思です。

少なくてもそむりえ亭ではワインが主役にはなりませんので30種類オーバーのグラスワインの「バラエティを彩り」「幅のある価格帯の一端を担う」ものであれば採用するのです。


プロスポーツのチームでもそうであるように若手、ベテランのバランスは大事ですし、しかしバランスを優先して実力を見誤るのも危険。


ワインを扱う者として「老舗=ベテランの良さ、新鋭=若手の良さ」をその時々で見極めて大事に使いたいと思います。


      樋口誠

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