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「ぼくを葬る」オゾン監督の美意識が隅々に行き渡る

2006-05-18 07:53:47 | ミニシアター系映画
「ぼくを葬る」★★★☆
メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モロー 主演
フランソワ・オゾン監督

余命があと3ヶ月と知らされたら
一体自分は何をしようとするだろう。

あまりに性急過ぎて、
そしてあまりに突然で
具体的な「もし」ということさえ考えられない。

映画の主人公は監督自身を
描いたと言われているが
ゲイだと公言し
どちらかというと享楽の中の苦しみや
悩みを描いてきたオゾンが
最後に選んだのが、次へとつながる「生」であることに
少なからず驚いた。

それはないだろーと思いつつも
やはりそれこそが人間の本能であり
すべきことでもあるのか。

自分のすぐ側に誰かがいてくれるやすらぎ、
自分の手で放り出しておきながらも
それでも自分でない誰かを求めてしまう心。

どんな環境にいようとも
何を身にまとっていようと、
その下の生身の人間は
やはりすごく孤独なのだ。

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