soramove

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「空気人形 」ワタシのナカミはカラッポです

2009-10-02 00:19:01 | 邦画
「空気人形 」★★★★オススメ
ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路主演
是枝裕和監督、116分、2009年、2009-09-26公開



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久しぶりに心を揺さぶられた。


「孤独な男の性処理の代用品の
空気人形(ダッチワイフ)が、何故か心を持つことで、
人間っぽくなるのだが、
それが何故か悲しい物語、
ペ・ドゥナという女神の存在が命を与えている」



空気人形が心を持ち、
部屋から外へ出て、人間の普段の生活を始める、
彼女は別に人間に憧れていたわけではないが、
せっかく「心」を持ちながらも
体の中が空気だからか、決して埋まらない
漠然とした空虚さを感じるだけ。


出会う人も皆、心に何かを抱え、
多くは孤独だ、
「何か」の代用品でなんとか毎日を送っている、
でも本当に求めているのが何なのか
よく分からない、「カラッポ」だという言葉が心に響く。


是枝裕和監督は言葉の無いカットで
詩のように何かを伝えようとするのが
過去の作品で印象的だが、
そういうのってちょっと面倒くさいなぁと感じてた、
「言いたいことがあれば、せっかくの映画なんだから」
見せて欲しいと。

でも今回は「言いたいこと」のほとんどを
主演のペ・ドゥナが引き受け、
瞬きもしない大きな目で、空気人形をリアルに
感じさせてくれた、
大声も上げない、妙に自分の気持ちを言葉にしない
でも十分に痛みは伝わった。

空気の抜けた体にARATAが息を吹き込むシーンは
エロティックだったが、
そんなふうに自分の好きなもので
体が埋めつくされたら幸せだろうな、
キラキラ光るキレイなものを集めるシーンも
人間は皆似たようなことをしてるよなと
思いながら見入った。

知りたいと思うことと、
知ってしまうこと、
追い求めることと
それを手に入れてしまうこと、
本当なら喜んでいいことなのに
何故それでも心は満たされないのだろう。


★100点満点で80点

@「歩いても歩いても」★★★☆


soramove
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ペ・ドゥナは韓国では大スターだ、結構大胆なシーンの連続にビックリ。

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