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書籍「レッド・ライト(上下」哀しみを抱えたタフなマーシーが行く

2010-05-09 00:09:38 | 読書の時間
「レッド・ライト(上下」」★★★★
T・ジェファーソン・パーカー著著、講談社文庫、2005/2/15初版
(329/302ページ、各650円)




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「前作で初登場したマーシー・レイボーンは
殺人課巡査部長で将来は保安官になることを
目標にハードな毎日を送っている、
最愛の息子ティムの存在に
安らぎを覚えつつ、ヘスの喪失の悲しみを
いまだ乗り越えられずにいる」



この小説は大きくくくれば警察小説といえるが、
取り組む犯罪とその解決の課程も興味深いが、
全編に渡って語られるのは
恋愛そのもの、主人公たちの抱える
私的な感情、
生活のほぼ全てを仕事に捧げながらも
人はそれだけでは生きられない。



今回のマーシーの直面した事件、
そして32年前の未解決事件、
無関係とも思える事件が絡み合う、
そして事件をただ解決すればいいという
単純な白黒決着でない苦しい決断を
彼女はすることになる。

果たして彼女の選択は・・・。

大きなものにまかれるとか、
必要悪とか、
「黒」とは言い切れないグレーゾーンを
割り切れない気分で認めるのが
現実的なところだと
訳知り顔で言うわけじゃないが
そういうことってあるだろう。

でもこの主人公はラストは
潔くそしてかなり感動的なものだった。


次も早く読みたい、
こんなの現実的じゃないとも思うが
だからこんな小説を読みたいのだ、
夢も希望もない
諦めきったような小説を誰が読みたいだろう。

★100点満点で85点

soramove
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この後、マーシーは息子と二人で生きていくのか、それとも
ヘスを忘れることはできるのか。

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