「天使は振り返る(上下」★★★★
グレッグ・アイルズ著
雨沢泰翻訳
講談社、2010/8/12発行
( 456ページ/¥ 920/456ページ/¥ 920 )
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「書店で本の裏表紙の短い解説を読んで
面白そうなのでネットで注文して
正月休みに実家に持ち帰り読破、
今日的な問題といつの世も変わらない問題などが
絡み合いながら
人間というやっかいな生き物を
考えさせられる内容にただのミステリーとは違うものを感じた」
小さな街のアイドル的存在の
17歳の少女ケイトの絞殺死体が川辺で発見された、
街に瞬く間に広がる様々な噂、
主人公は元検事で現在は作家のベン・ケージ、
彼の元に古くからの親友で医師のドルーがやってきて
「ケイトを殺してしまった」と告白する。
親友は本当に愛していた少女を殺したのか、
それとも真犯人は誰なのか、
もちろん主たるテーマはここにあるが
ベンが事件の真相を調べていくうちに
明らかになっていく高校生の実態、
そしてドラッグにむしばまれる子供たち、
そんな恐ろしい陰の部分も浮かび上がってくる。
ここに描かれているのは
全てではないにしても
真実の一部ではあるのだろう、
親の世代はいつも自分たちの過ごした時との違いに
驚くがそれが現実なのだ、
そして時折主人公が見せる
自分達が育った街を心底愛し
どうにかしたいと願う気持ち
そしてそれを出来るかもしれないと言う希望。
自分は読んでいてこのあたりに
ぐっときた。
それはこの本の主たるテーマではないが、
こんなふうに自分の育った場所に愛着があり
危機を肌身に感じ
それをなんとかしたいと切に願うひとこそが
政治に関わるべきなんだろうなと。
かくてヒーローはしっかり事件を解決し
街にはまた平穏な時間がゆっくり流れていく、
しかし前とは決定的に違う、
その変化がこれかれの希望となりますように。
とにかく翻訳がうまいのだろう、
もたつくことなく
違和感も感じず、まさに一気読み、
電車の移動と
久しぶりの田舎の自分の部屋で、
本と自分の濃密な時間を過ごした、
面白かった!
★100点満点で85点★
soramove
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実はこの作家の作品は初めて読んだ、
過去にさかのぼることになるが
少しずつ読もうと思う。
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17歳の少女ケイトの絞殺死体が川辺で発見された、
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彼の元に古くからの親友で医師のドルーがやってきて
「ケイトを殺してしまった」と告白する。
親友は本当に愛していた少女を殺したのか、
それとも真犯人は誰なのか、
もちろん主たるテーマはここにあるが
ベンが事件の真相を調べていくうちに
明らかになっていく高校生の実態、
そしてドラッグにむしばまれる子供たち、
そんな恐ろしい陰の部分も浮かび上がってくる。
ここに描かれているのは
全てではないにしても
真実の一部ではあるのだろう、
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驚くがそれが現実なのだ、
そして時折主人公が見せる
自分達が育った街を心底愛し
どうにかしたいと願う気持ち
そしてそれを出来るかもしれないと言う希望。
自分は読んでいてこのあたりに
ぐっときた。
それはこの本の主たるテーマではないが、
こんなふうに自分の育った場所に愛着があり
危機を肌身に感じ
それをなんとかしたいと切に願うひとこそが
政治に関わるべきなんだろうなと。
かくてヒーローはしっかり事件を解決し
街にはまた平穏な時間がゆっくり流れていく、
しかし前とは決定的に違う、
その変化がこれかれの希望となりますように。
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もたつくことなく
違和感も感じず、まさに一気読み、
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過去にさかのぼることになるが
少しずつ読もうと思う。
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