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映画「東京家族」しみじみ家族を想う

2013-02-01 00:09:14 | 邦画
映画「東京家族」★★★★☆オススメ
橋爪功、吉行和子、西村雅彦、
夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、
妻夫木聡、蒼井優出演

山田洋次監督、
146分、2013年1月19日より全国順次公開
2012,日本,松竹
(原題/原作:東京家族 )





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「世界の監督が選んだベスト映画
それが小津安二郎監督の代表作『東京物語』、
この映画をモチーフに
設定を現代に置き換えた家族ドラマ、
淡々として、あまり急がず
独特のリズムの間に
自分の家族というものについて考えた
誰もがこの映画のどこかに
自分自身や家族の誰かを見るんじゃないだろうか」



小津安二郎監督の『東京物語』は観たことが無い、
映画ファンの中には小津信者は多いというが、
別にそんな人ばっかりじゃなく
見たことが無い人も今では多いだろう、
そんなものだ、
映画も生きている、
そしてそれを見る人だって
どんな時代を描こうと
そこに現代のムードのようなものを
見たいのだ。



でなければ映画は今日性を獲得できない、
過去の名作だけを
唯一無二のように後生大事にするつもりもない。

劇場は混んでいた、
こんな泣きそうな映画は
もっとひっそりと見たかった。



で、どうだったかと言うと
かなり良かったと思う、

ここに描かれた日本人の風景は
誰もが否定しないだろう、
家族を大切に思いながらも
故郷と都会の隔たりが
そのままお互いの気持ちを
微妙にすれ違わせていくように。


好きなことをして30代を迎えた末っ子
妻夫木聡が演じた昌次を見て
どう感じるかで
その人の考え方が分かる気がする。

正社員となり結婚して
やがて子供が生まれて・・・・
そうして疑いもせず繋がってきた「家族」の形は
今ではすごく曖昧だ。
誰もが色んな責任を後回しにし
または人に押し付けて
その時その日をなんとかやり過ごしてる、
でもそれが現代なんだろう、
誰も「正解」なんて持ち合わせていない。


でも母のとみこ(吉行和子)が
昌次のアパートに泊まり
納得したような微笑みを見せたシーン、
彼女のさりげない笑顔は
何が正解か分からないにせよ
人はちょっとしたことに満足し
それで何もかも了解してしまうような、
そんな曖昧さがあるからこそ
「これで大丈夫」と言えるんだろうなと
なんだか納得させてくれた。



良いシーンだった。

そんな心に残るシーンがいくつかあれば
それは結構良い映画なんじゃないかな。



★100点満点で85点


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