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書籍「何者/朝井 リョウ著」就職活動間只中!彼らのその次が読みたい

2013-02-13 06:51:55 | 読書の時間
書籍「何者/朝井 リョウ著」★★★☆
朝井 リョウ著 ,
新潮社、2012/11/30
(286ページ , 1.575 円)


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第148回(平成24年度上半期) 直木賞受賞


「平成生まれで初受賞と話題だ、
就職活動中の大学生の生の声から
彼らの抱える時代の割り切れないムードを
読みやすい文体で
軽妙に読ませてくれる、
読後感は爽やかとはいかないが
そのスッキリしない部分が
現代の空気感なのかもしれない」



大学の友人、同居人、
友達の友達、
恋心を抱えつつ
その気持ちさえ伝えられない・・・、
まさに青春真っ盛り、
でも全体に明るさよりも
停滞感というか閉塞感の方が勝っている。



就職氷河期という言葉は
もう長く使われている
氷河期の中でも最悪だったり
まだましだったり
そんな単純に「夢や希望」なんて言ってられない
拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良
彼らの感情が微妙に重なり合って
ラストに痛い痛い結末が用意されている。


人は誰かに認められたい
けれどそれをストレートに言うのは
恥ずかしいことなので
遠まわしに
そしてなるべく分かりにくく
空気を読めというかのように
ツイッターやフェイスブックなんかで
発信しながら
それでも深くお互いに踏みこむことはしない。



この本でも核心の周囲を
近づいたり遠ざかったりしながら
自分のなりたいものを
それでも探している男女が描かれている。
なんだかまだるっこしいぞ、
何か違うって感じる、

でも多くの人がそう思いながら
「そういうものだ」と
どこかで分かってしまった様な顔をしているのか。

直木賞にふさわしい作品か、
それは分からない、
直木賞自体が分からないものだから、
でも何か時代のムードは感じる、
次も読んで見たいと。



★100点満点で75点

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