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読書と旅行と柴犬のブログ
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書籍「ツバキ文具店/小川糸 著」記憶の中の陽だまりのような場所

2016-05-17 01:09:11 | 読書の時間
書籍「ツバキ文具店/小川糸 著」★★★★
小川糸  著 ,
幻冬舎 (2016/4/21)
269ページ、1512円

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「ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。
鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、
今日も風変わりな依頼が舞い込む。
伝えられなかった大切な人への想い。
あなたに代わって、お届けします。!」

(Bookデータ HPより)


代書屋って現存してるんだろうか?
ただこの本の主人公のように
鎌倉あたりなら
なんか、そんな仕事もありそうな気もする。


代書の心得みたいなものから、
この仕事に馴染めず
先代から距離を置いた事など
主人公の人となりが
ゆっくりと分かっていき、
共感こそしないけど
誰もが考える自分の職業の選択について
読みながら自分に置き換えてみたり。



基本的に出てくる人は皆、良い人で
そのあたりは、気持ち悪くもあるが

まあ、世の中
おかしな人や、おかしな事が多いから
小説の中くらいは
どこかにありそうな
陽だまりのような場所ってのも
許せる気もする。


家業を継いだと思っていたのに
実際は先代が始めた商売で
それほど歴史があるわけじゃなく
それでも真摯に取り組むことで
伝わらなかった
祖母(先代)の気持ちが分かるあたり、
ホントは生きている時
お互い言葉に出して言いたかったろうな。



親を亡くしたりすると
「後悔」というものも
重みをもって迫って来る。


「そのうち」ってのが
永遠に叶えられないこともあるんだと
実感してしまうから。



何気ない小説だったが
殺人事件からみのサスペンスを
読んだばかりだったので
バランスとしては良い選択だった。


心に迫る!とまではいかないが
心で想像する「鎌倉」の
少し高台の日あたりの良さそうな
小さな文具店が
自分の心のなかにあるみたいで
ほっとした、読書体験。



★100点満点で80点


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