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書籍「ウォーターゲーム/吉田修一(著)」読み物としては面白いが並みの作品

2018-06-03 09:56:06 | 読書の時間
書籍「ウォーターゲーム/吉田修一(著)★★★
単行本: 348ページ
出版社: 幻冬舎 (2018/5/24)

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「考えるんだ!
この世界で生き残るために必要なことはたった一つ。
考える、それだけだ!

突如ダムが決壊し、濁流が町を飲み込んだ。
死者97名、行方不明者50名を超える大惨事。
新聞の一面に躍るニュースの
裏側で渦巻く欲望の数々。
震えるほどの圧倒的展開と、
度肝を抜く大どんでん返し。
小説の無限の可能性を指し示す、
超絶スパイ・エンタテインメント、誕生!!」

(出版社HPより)


吉田修一がこんなジャンルの本を
書く意味が分からない、

本書は読みやすく
エンタメとしては良く出来ているけど
自分が吉田修一で読みたいのは
こんな内容の本じゃない、
そう感じた。

ダムを爆破するという
大掛かりな仕掛け
そしてそこにうごめく
単純じゃない事情が諸々・・・、
そういうことか!と
確かに面白く読める
一気読みという感じだ、
でも、と思う。


なんか事件が起こりました
政治家や怪しいグループが暗躍し
そこにはゲームの駆け引きがあり、
日本だけじゃなく
アジア各地を物語は目まぐるしく
駆け回る・・・という
キーワードのパズルを並べ
あとは書くのは得意だから・・という
そんな印象の小説だった。

どこか破綻というか
型破りで清新な部分が感じられず、
心躍るものを感じなかった。


この作品はシリーズの3作目ということだが
他の2作も自分には物足りなかった、
でも読むのは
どこかに何か面白いものが
あるに違いないと思うからだ。

予定調和的に、定位置にしっかり
着地して、良かった、良かったとなるが
結局大きな黒い闇は
そのまま。
これが吉田修一の作品?
って感じだけが残った。



★100点満点で70点
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