銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

東京にある桜の名所を駆け足

2022-04-14 06:19:00 | 日記







コロナ禍がまだ続くとはいえ、世の中もだいぶ動き始めました。世相の変化を眺めつつ、今回は東京にある桜の名所をざっくり紹介したいと思います

渋谷・さくら坂



JR渋谷駅の西口を降りると、首都高の奥にあるのがさくら坂です


首都高の奥に見えます




波打ったカーブが特徴的です




中目黒・目黒川


東急中目黒駅の目の前にあるナウなヤングが集まるホットスポットです


桜並木では、今一番有名な場所かもしれません



川が桜色に染まっていました



個人的に一番のおすすめは中目黒駅からの眺めです


どこまでも続く桜の絨毯は圧巻です


九段下・千鳥ヶ淵



皇居の桜。お堀に桜の枝が垂れ下がり、雄大な景色を堪能できます


桜並木に囲まれながらボートを漕ぐのは千鳥ヶ淵の風物詩です



人の目線まで枝が下りているので、桜を間近でみることができます






茗荷谷・播磨坂さくら並木



学園都市として知られる茗荷谷(みょうがだに)から後楽園方面へと歩いたところにあるのが播磨坂です。
播磨坂をそのまま下れば、小石川植物園にたどりつくことができます



奥はカーブとなって、うねりある桜並木になっています






上野・上野公園



東京を代表する桜の名所上野公園



予想通り人いきれでいっぱいでした



屋台もいっぱいでした





NHKの取材班です。この日のニュース7で取り上げられていました


日暮里・谷中霊園



JR日暮里駅近くにある谷中霊園





ささやかな宴会が開かれていました



ご先祖さまたちも、さぞかし華やかな気分に浸ってることでしょう


























染井吉野の標本木ー世代交代の問題

2022-04-12 06:23:00 | 日記







今年は、靖国神社にある東京の標本木を訪ねてみました。標本木とは、開花宣言や満開を告げる際の指標となる木です





最寄り駅は、皇居のちょうど真上に位置する東京メトロ半蔵門線の九段下駅です



近くには千鳥ヶ淵や武道館もあります。この日は東京電機大学の入学式が執り行われていました



ようやく人が集まって開催できるようになったんですね



靖国神社です。めちゃ鳥居が大きいです



その鳥居の近くには枝垂(しだ)れ桜が花開いていました。周辺にも多くの桜が咲き乱れています





さらに奥に進むと第二鳥居があり、



その門をくぐれば



こちらも春の饗宴マッ盛りです



その右手に標本木がありました



この標本木はもともと大手町の気象庁敷地内にあった桜なのですが、データの一貫性を担保する観点から環境が変わらない靖国神社に移植されたそうです



見ての通りかなりの老木で、樹齢は推定で80~90年前後だとか。
一般的に桜の寿命は60年と言われているので、それを考えるとかなりご高齢といえるでしょう


じつはこの標本木は高齢ゆえなのか、ほかの木と比べて開花が早く、散るのも早いそうです

実際に周囲の桜と比べると、



周りはかなり元気よく咲いているのですが


スカスカです。すでに半分以上が散っていました


標本木だけは特別仕様で、根っこの通気性を良くしたり踏み固められないように囲いも設置してあるのですが、それでも元気がありません。
おなじ敷地内にある桜ですら開花のタイミングが違うとなると、標本木としてどうなの?と思ってしまいます

基本的に標本木は、10年単位で若い木と入れ替えるのが望ましいそうです。
長い歴史を積み重ねると特別な存在として崇められがちですが、どんな世界も世代交代は避けては通れません。
将来を見据えたら、そろそろ変えるべき時が来てるのかもしれません



桜湯(東京・東高円寺)

2022-04-09 07:26:00 | 銭湯
#桜湯







東京メトロ丸ノ内線
#東高円寺駅
▲丸ノ内線の終点に近い東高円寺駅



▲改札口を抜けて


▲1番出口にでる


▲階段をのぼり


▲地上に到着


▲地図をみると、蚕糸(さんし)の森公園のちょうど真下あたりだが、目的地はこの地図のはみ出した部分にある。


▲出口を左に出て


▲そのまま進むと


▲公園の入り口がある


▲中に入っていき




▲分かれ道はひだり


▲湧水路や小さな池がみえてくる




▲そのまま奥に進めば


▲公園の出口

▲そのまま真っ直ぐすすみ








▲道なりに坂道をのぼって


▲ここでストップ


▲右折する


▲右に曲がったところ


▲ここを左折して


▲あとは真っ直ぐ行くだけ








▲すると左側に桜湯がみえてくる








▲古いコインランドリーもある




▲到着


下足箱のスペースはけっこう広めなのと、とても清潔感がある。玄関がきれいなところは大抵は中もきれいだ。
扉をあけて中にはいれば、奥はちいさな休憩所になっていて、右側にフロントの受付があった。座るのは、70代後半から80代前半あたりの女性。
「こんにちは」と挨拶すると、「こんにちは」と挨拶を返してくれる。
貸しタオルをお願いすると10円ということだった。丁寧な接客だったのと、「石けんとか持ってますか?」と聞かれたので無いですと言うと、使い切りの小さなシャンプーとボディソープをくれた。
男湯は左側で、女湯は右側だった。


のれんをくぐると脱衣場もこの規模の銭湯にしては広めで、脱衣場の手前にソファーが並び、テレビも設置してある。その横にトイレがあり、トイレも使ったがとても綺麗だった。
昔なつかしのぶら下がり棒や、入り口の横には給水機。こういう古いタイプの銭湯で給水機があるのは珍しい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室に入ると、浴室はやはりとても綺麗で、全体を見通しても特に浴室が一番きれいだと感じた。
島カランが2つと、左側には立ちシャワーが2つ並ぶ。
手前右側にはサウナ。このサウナは男湯のみらしく、値段は300円と東京の銭湯では標準的な値段だ。
浴槽は左側から奥に続くL字型をしているので、島カランの左側は左壁の代わりに設置されたものだろう。
ここのシャワーはヘッドがそれほど大きくないが、とにかく圧力があるから浴びていて気持ちよかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽は左手前から見ていくと、最初は水風呂で、手を入れてみたところ結構冷たいと感じたが、18℃前後あたりだろうか。湧出口がリスになっていて、さりげない遊び心がいい。


その奥が主浴槽で、座風呂、ハイパージェット、電気風呂と続く。
座風呂とハイパージェットの部分だけが深浴槽だった。
その横に広くとられた空間があって、一番右側が深浴槽。
お湯の温度は45℃かそれ以上で、最初に入るとかなり熱いと感じた。ほかの常連客は歯をくいしばりながら「あちぃちぃ」とうめきながら入っていた。もやは我慢大会の様相。


出典:東京銭湯ホームページ引用


壁絵は男湯と女湯の間仕切り壁に富士山が描かれており、上の部分だけというのは珍しい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は高齢者がメインだが、若い人もちらほらいた。
古い銭湯で住宅街にあるところはたいてい高齢者で占められるが、若い人が来るということは、やはり清潔感があって設備が充実してるからだろう。
なによりも受付の対応がとても心地よく、ここは古い銭湯のお手本のようなところだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東高円寺
経路 南下
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 よくある銭湯
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビーと脱衣場
脱衣所 広い
シャワーの出 素晴らしい
浴槽の種類 座風呂、ハイパージェット、電気風呂
サウナ あり(男のみ)
温度 44℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(10円)
備え付け 個別タイプがもらえる

◆人
受付 70代の女性
客層 高齢者メインながら幅広い年齢層


【案内】

住所
〒166-0012
杉並区和田3−11−9

電話番号
03-3381-8461

アクセス
東京メトロ丸ノ内線「東高円寺」駅下車、徒歩10分

休日
木曜

営業時間
15:30−23:30

※東京銭湯ホームページ転載

染井吉野の原点

2022-04-07 06:31:00 | 日記








桜といえば、誰もが思い浮かべる染井吉野。江戸後期に、現在の駒込駅ちかくにある園芸屋さんから生まれました


駒込は、東京メトロ南北線の後楽園と王子の間にあります



出口4をでると、すぐ隣にあるのが染井吉野桜記念公園



染井吉野発祥の地として記念に作られた公園です



桜が見頃を迎えていました



記念プレートです



江戸時代は、ここら辺一帯(染井村)が植木や園芸の一大拠点だったようです



伊藤さんちの庭でみんながワイワイ集まってる様子です。
染井吉野は、染井さんという人が作ったと勘違いしてる人が多いのですが、地域名になります

エドヒガンとオオシマザクラを人工交配したもので、いま街中で咲いているものはすべて接ぎ木によって繁殖してきたクローンになります。
ちなみに、「染井吉野」と「ソメイヨシノ」の違いはご存知でしょうか?
漢字で表記する染井吉野は特定の栽培品種を示していて、カタカナのソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラを掛け合わせたすべての種間雑種をあらわしています。
これほど日本中でどこにでも染井吉野が見られるようになったのは戦後のことだそうです


出典:Wikipediaホームページ引用

お母さんのエドヒガン


出典:Wikipediaホームページ引用

お父さんのオオシマザクラ


この2つが掛け合わさり、染井吉野が生まれました。先ほども書いたようにすべてクローンなので、同じ遺伝子同士だと自然受粉はしません。
別の桜とは受粉できるのですが、そうすると別の品種になってしまい、染井吉野ではなくなってしまいます。
自然の産物のようにみえる桜ですが、人為的に作られ、人の手を介さないと繁殖できない危うい植物なのです



みんな同じ遺伝子をもっているため開花のタイミングは環境によって異なりますが、ほぼ一斉に咲き乱れます



染井吉野という名前の由来は、奈良にある吉野山の桜が当時は有名だったので、それにあやかって吉野桜と命名したのが始まりでした。既存のブランド名を拝借したわけですね。
しかし染井吉野の方が名声を博すようになると、元々吉野山にある桜と混同してしまうじゃん!ということで、染井村から生まれた吉野桜だから「染井吉野」と改名されました




染井吉野は人生の節目を彩り、新しい門出とともに人々の大切な思い出の引き出しに仕舞われてきました。
これからもみなさんの心に刻まれる存在であり続けるでしょう






星谷浴泉(東京・扇大橋)

2022-04-05 06:20:00 | 銭湯
#星谷湯泉 





日暮里舎人ライナー
#扇大橋駅

▲荒川に渡る扇大橋を越えた先にあるのが、扇大橋駅






▲階段を降りて




▲下に改札口


▲出た先の地図。東口を出て、右の大通りを進んだ先にある


▲東口にむかい




▲地上に出たところ


▲真っ直ぐすすみ、すぐ右折する


▲右折したところ


▲しばらく直進する








▲すると左に公園がみえてくる


▲公園


▲ここで右折する


▲右に向いたところ


▲道なりに進んでいく








▲突き当たりに来たら左折する






▲すると星谷湯泉がみえてくる






▲到着








中に入ると、昔ながらの下足箱。左が女湯で右が男湯だった。
とびらを開けると、番台に座るのは30代ぐらいの男性。
「こんにちは」と挨拶すると、ちょっと戸惑いのある口ごもった感じの返事。帰りも「ありがとうございました」と言うと「ーす」という感じだった。
貸しタオルを訊ねると「ないです」ということで、240円のタオルを購入した。


脱衣場は昔ながらのつくりであるが、かなり綺麗で真ん中と右側にロッカーが並び、血圧計が隅っこに置いてあった。奥の別室には古い卓上アーケードゲームの筐体が飾り物のように置いてある。
ロッカーは横幅があるので入れやすくて使い勝手がいい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の引き戸を開けて中に入ると、シンプルな作りで、かつ古典的な配置だ。
真ん中のカランはシャワーがなく、左右の壁のみシャワーがある。
左手前は立ちシャワーがひとつ。その立ちシャワーも水のハンドルはもげていて、お湯しか出せない。
カランのシャワーはやはり古いために当たり外れがあった。最初に使ったのは外れで、拡散があまり良くなかった。


浴槽は奥にあって、3つに分かれている。
右が薬湯で、この日は生姜エキス。色は黄緑の蛍光色で、温度は41℃ぐらい。
真ん中は一番小さな湯船で、これは本当に超がつく高温の湯船だった。足をつっこんだら即座に脳がやめとけと警告を出してきたので、入らず。アバウトな推測になるが、たぶん50℃近くはあったと思う。
むかしは(といっても2~3年前だけど)この手の湯船に入って、あとで相当後悔したので、今はもう無理はしない。
最後の左端は座湯であるが、一番広かったので主浴槽でもある。こちらもかなり熱くて、46℃ぐらいだろうか。入ってる人が「あちぃ。あついよ」と文句を垂れながら、それでも長湯していた。
ちなみに先ほどの超高温の真ん中は誰も入っていない。こんなに熱くして利用されてないのに用意する意味があるのだろうか?と思ってしまう。


壁絵は富士山に滝の組み合わせ。細長い滝ではなく、横いっぱいに広がった滝だ。ペンキ絵自体は綺麗だが、下地がたわんでしまっていた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室も脱衣場同様に綺麗だが、細かい点をみるとシャワーのヘッドに水垢がついていたり、若干汚れが目に付く。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は高齢者オンリー。知り合い同士で話し込む姿が見られた。
古いながら綺麗だが、ちょっと熱めの湯船が多いので、熱いのが好きな人じゃないと楽しめない銭湯だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 扇大橋
経路 住宅街へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 富士山と滝
統一感 あり
置物 卓上アーケードゲーム
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、薬湯
サウナ なし
温度 42~50℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 元気がない
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入240円)
備え付け あり

◆人
受付 30代の男性
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒123-0873
足立区扇1−34−3

電話番号
03-3890-1786

アクセス
東京メトロ日比谷線「北千住」駅よりバス。「本木小学校」下車、徒歩5分
都営日暮里・舎人ライナー「扇大橋」駅下車、徒歩8分

休日
月曜

営業時間
15:30−23:00

※東京銭湯ホームページ転載