社会科学上の不満

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米国民主党は日本に冷たい

2013-05-05 00:01:13 | 外交と防衛

 ご存知の通り、日本と戦争した時の米国の大統領はフランクリン・ルーズベルト第32代大統領(民主党1933年3月4日~45年1月20日)である。その1代前の第31代大統領はハーバート・フーバー大統領(共和党1929年3月4日~33年3月4日)である。当時は就任期間2期の制約がなかった。

 現在の第44代オバマ大統領も民主党である。第42代クリントン大統領を例とするまでもなく日本にとって米国の民主党は冷たいことを認識しなければならない。

 このフーバー大統領の回顧録を目にした時、この当時の米国は共和党も民主党も関係なく日本を仮想敵国としていた。ただし共和党はハルノートのような卑劣な手段を採らなかった。現在ネオコンに代表するように戦争を好む強硬派政党の様に思われがちな共和党であるが、基本卑劣な手段を嫌う歴史(西部劇の決闘的な精神)を持つ。そのフーバー大統領の回顧録にあった、戦後(太平洋戦争)の姿が「日本本土及び台湾、朝鮮」を日本に残すとあった。そして「日本人の精神構造は我々白人に近いものだ、どうしようもない(獣みたいな)朝鮮人の監督を彼らにやらせれば我々は余計な手間を浪費しなくて良い」と言った内容の文章があった。当時の亡命朝鮮人はイキナリ米国に行き大統領との面会を求めるような礼儀知らずであり、国際慣習や国際法を無視する民族であり、とても先進国クラブ(この当時はイギリスが主催者)には入れてもらえなかった。この当たりは現在も同じである。朝鮮を日本から独立させた失策が1950年の朝鮮戦争で立証される。この時も第33代大統領ハリー・トルーマン(民主党1945年1月20日~53年1月20日)だ。そう、日本への原爆投下にサインした、終戦時の大統領だ。GHQのマッカーサーはこの時初めて日本が朝鮮半島と満州を防衛上必要だったと身を持って認識する。彼は上院の公聴会で「日本軍の満州進出は国土防衛のためだった」と述べている。公式見解である。しかし日本のマスコミはこの事を報道したがらない。

 米国の民主党は意外に戦争が好きである。現在イラク戦争を第43代ブッシュ大統領が起こしたため共和党が戦争に走り易い政党と思われがちであるが、太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争、ボスニア戦争と開戦もしくは介入した時の大統領は民主党の大統領である。軍産複合体と近いと言われる共和党が関わった戦争はイラクとアフガン戦争ぐらいである。共和党は終戦交渉を行うことが多い。

 米国が共和党政権の時は、ドラエモンのジャイアンみたいなものでありワガママであるが、いざと言う時は助けてくれる。しかし民主党政権の場合は疑問だ、より外交がものを言う。最近までクリントン国務長官だったことに感謝せねばならない、彼女は夫がアーカンソー知事時代から日本に何度も来ているので多少は日本のことを知っていた。現在のジョン・ケリー国務長官が如何なる人物かで日本の外交は変わる。ベトナム戦争の負傷兵であり熱血漢であること以外伝わっていない。

 いずれにしろ安倍政権の外交ブレーンは岡崎久彦氏である。舵取りは任せても大丈夫であろう。

コメント
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