社会科学上の不満

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科学の発展した時期その1

2013-05-30 00:05:56 | 社会常識と教育

 人類史を眺めると科学の飛躍が著しい時代の筆頭はナチスドイツの政権下であることは、否定できない。自然科学の分野では、現在のロケット技術、ジェット機の技術、TV電話の技術、潜水艦の技術(ワルター機関:過酸化水素水等を使用して酸素を精製水中でもディーゼルエンジンを稼動させる)、クローンの技術、等等、多くの犠牲の上に現代の先進国は恩恵を受けていることとなる。社会科学の面でも、軍隊の編成(特に機甲師団の編成)、国民皆保険制度、国民年金制度、女性の参政権の確立、ヨーロッパ統合(武力で統合しようとして失敗)、等等、社会の福祉制度は戦前の日本がこれを採用し今に至っている。米国で救急車を呼びたがらないのは有料だからである。同様の先進国は多い。

 日本人とドイツ人は敗戦で戦勝国の言うこと聞かねばならなくなった。特にこの2国が航空機産業に参入することを拒む。ドイツはEUの一員として、エアバスを製造している。単独の航空機産業への参入は認められない。よほどゼロ戦やメッサーシュミットなどの第二次世界大戦中の戦闘機のトラウマが酷いのであろう。

 しかし、ドイツ本国ではナチスを賞賛すると逮捕される。それは第二次世界大戦の責任をヒットラーとナチスに押し付けたからだ。「ドイツ国民もナチスの被害者である」との立場をとることで、ユダヤ人と隣国への謝罪を回避した。つまりドイツは隣国に謝罪をしていない。これが、国境が陸続きのヨーロッパで長年培われた外交の本質である。日本人には違和感がある。しかしこれがヨーロッパ=白人社会の常識でもある。

 第二次世界大戦の如何なるクレームをつけてもドイツは応じない。同様に戦後ベルリンにあった自然科学や技術に関する大量のマイクロフィルムが米ソに接収された。ドイツ人の技術的財産(知財)を本国に持ち帰り、20世紀後半の技術革新が起こる。顕著な例が朝鮮戦争で現れたMIG15とF86ジェット戦闘機である。良く似ている。勿論ベースは終戦時のドイツの設計図フォッケウルフ・タンク183である。ロケットもV-2号の焼き直しに過ぎない。

 科学の発展がなぜ著しいのか、人体実験ができたからか?では社会科学の発展はどうなるのか?まじめにナチス政権を調べてみる価値は有りそうだ。欧米では難しそうであるが日本でなら比較的容易に資料を入手できるようだ。ただドイツ語が・・・・・・・・・・。

 

*写真は旧ソ連のMig-15と米国のF-86

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