ドイツのハイリゲンダムで開催されたサミット(主要国首脳会議)が終了した。地球温暖化ガス削減は主要なテーマだった。北朝鮮とイランの核開発、拉致、イラクとアフガニスタンの復興、貿易自由化なども大きなテーマだった。
温暖化ガス削減、結果はご承知の報道のとおり。「各国が長期目標の必要性で一致した。2050年までに主要国が温暖化ガス排出量の半減を真剣に検討する」。主要国とはG8、かつてのG7(米、英、ドイツ、フランス、日本、カナダ、イタリア)にロシアを加えた8ヵ国。例年のサミットでは、日本の首相は端っこにいて、提案も目立たなかったが、今回の着目点は、50%削減という日本の原案が受け入れられたこと。安部首相の存在感があった。議長国ドイツのメルケル首相の粘り強い調整力が大きかったようだ。彼女は1997年の京都議定書合意のときの環境大臣だった。余談だが、小生もそのとき学会で京都にいた。今回も1ヶ月前はベルリンにいた。
今回の大きな成果は米国が加わったこと。米国は京都議定書の調印を離脱しており、今回も不参加となると、世界から孤立する恐れはあった。問題点は50%削減の基準年が決まっていないこと、参加国も未定、これから排出量が増加する2つの新興市場国、世界第2位の排出量の中国、およびインドは当初から否定的であることなどがある。会議は踊る、といわれるがまずは温暖化ガス50%削減が合意に達したことは大きな成果だった。今後は各国の駆け引きが盛んになる。
日本は環境立国を宣言した。50%削減は半端な量ではない。情緒的な環境ではなく、根源的な技術と定量的な評価をしないと達成できない。幾つかの解答は用意されている。日本はそこに生きる道がある。研究開発やビジネスのチャンスがある。
環境の世紀が始まる。
次のパラダイムシフトがある。
温暖化ガス削減、結果はご承知の報道のとおり。「各国が長期目標の必要性で一致した。2050年までに主要国が温暖化ガス排出量の半減を真剣に検討する」。主要国とはG8、かつてのG7(米、英、ドイツ、フランス、日本、カナダ、イタリア)にロシアを加えた8ヵ国。例年のサミットでは、日本の首相は端っこにいて、提案も目立たなかったが、今回の着目点は、50%削減という日本の原案が受け入れられたこと。安部首相の存在感があった。議長国ドイツのメルケル首相の粘り強い調整力が大きかったようだ。彼女は1997年の京都議定書合意のときの環境大臣だった。余談だが、小生もそのとき学会で京都にいた。今回も1ヶ月前はベルリンにいた。
今回の大きな成果は米国が加わったこと。米国は京都議定書の調印を離脱しており、今回も不参加となると、世界から孤立する恐れはあった。問題点は50%削減の基準年が決まっていないこと、参加国も未定、これから排出量が増加する2つの新興市場国、世界第2位の排出量の中国、およびインドは当初から否定的であることなどがある。会議は踊る、といわれるがまずは温暖化ガス50%削減が合意に達したことは大きな成果だった。今後は各国の駆け引きが盛んになる。
日本は環境立国を宣言した。50%削減は半端な量ではない。情緒的な環境ではなく、根源的な技術と定量的な評価をしないと達成できない。幾つかの解答は用意されている。日本はそこに生きる道がある。研究開発やビジネスのチャンスがある。
環境の世紀が始まる。
次のパラダイムシフトがある。