東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

春のうららの・・・ 

2008-04-13 | Weblog
先日は少しゆったりとした休日を、ということで偶然に高橋知歌さんのミニコンサートに立ち寄った。幾つかの小曲を歌われたが、張り、つや、のびがある声、確かな音程、それに豊かな表情と若さがある。ひと声聴いただけでも高度な訓練を受けたことが解る。大変な努力もしたのでしょう。独唱からピアノの弾き語りに移ったときも、ペダルやマイクの位置を確かめ、背筋を伸ばし、ちょっとした準備にも緊張感がある。ベテランのジャズメンなら軽く入って途中で修正し、徐々にスイングするところですが、若い方なのでこんな緊張感もいいですね。
曲も進んだところで、高名な舞踊家とお弟子さんがその場に来ておられ、お弟子さんが皆さんに勧められ、飛び入りで歌に合わせて踊りはじめた。普通の観客のように見えた人が、踊りを始めた途端、別人のようにからだ全体の表現が生きて来て、その場の雰囲気が変わる。たぶん何十年も研鑽を積んだのでしょう、そんな人だけが持つ強さ、美しさ、生命力がある。踊りは生きものです。表情と指の先からつま先まで全てが生きています。

また偶然ですがいい邂逅がありました。春のうららの隅田川・・・月並みな表現ですが芸に年齢は関係ありません。「努力をした人だけが生き残る」ということでしょうか。
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