東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

日本安全学教育研究会

2009-08-22 | Weblog
 昨日から本日にかけ、日本安全学教育研究会が本学で開催された。座長を担当した。
 
 安全と教育、環境と効率、リスクとリスクコミニケーション、すべて定量的な評価が基本であるはずなのに、思惑だけで動いている場合が非常に多いようだ。景気と持続可能性は両輪である。経済的な持続性が保たなければ雇用が維持できない。環境のみの持続可能性は成立しない。それで将来80%の二酸化炭素を減らす方策を考えなければならない。解は見えているのだが問題も多い・・・。
 
 上野彰先生のHRO(High Reliability Organization:高信頼性組織)と安全文化を把握する8軸の試みは大変興味深い。おさらいをすると8軸は2つの軸群となること、それらが相互作用を持つことが示された。
1.「組織マネージメントの基礎となる軸群」
  動機(モチベーション)
  組織統律(ガバナンス)
  責任関与(コミットメント)
  相互理解(コミュニケーション)
2.「業務運営の基盤となる軸群」
  危険認知(アウェアネス)
  学習伝承(ラーニング)
  業務実行(ワークマネージメント)
  資源配分(リソースマネージメント)

 安全を単に現象のみと捉えないで、ナレッジマネージメントに基づいて体系化すると見えてくるものがある。現象とその洞察、それに続く実践でしょうか。環境問題も同様に整理する必要があると痛感した次第です!

追伸: 今日は大先輩の名誉教授の科学技術と原子力の話を伺うことができ、またクローンや医療の安全問題などもあり、たいへん刺激的な一日でした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする