Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

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今日は雨がポツポツ降っていましたが夕方からは雷が鳴りまして・・・大荒れです

2022-11-23 20:29:47 | 修理

本日の山陰はほぼ一日雨が降っていました。
と言ってもざ〜っと勢いよく降るわけではなくシトシトと梅雨のように降っていましたね。
気温はちょっと低めでお昼ご飯の時は薪ストーブを焚いていました。

今日は雨なので屋外での仕事は無しです。
朝から本業を進めます

いよいよラストスパートと思っていましたが実はそう簡単なものではありませんでした。
まあ何がどの様に簡単では無かったのか・・・
今夜のブログを読んでいただければわかります。

今日、最初の患者さんはイグニッションモデルのポルシェ930ターボです。
一見サイドウインドウが外れていただけ・・・の様に見えますが・・・実はそうじゃないのです。

サイドウインドウのBピラーの下側に何か塗装が膨れた様なことになっています。
実はこれが後々大変なことになるのです。

他にはヘッドライトのレンズが外れています。
まあこれは外れた部品がありますので接着すれば良いので問題にならないでしょう。

ちょっと酷いな〜と思ったのですが・・・まだ序の口でした。

まずエッチングの窓枠を外します。
まあこれはもう完全に取れかかっていますからそう難しくはありません。
ウインドウのガラスを爪楊枝で押さえてみます・・・普通はこの状態で押さえますと元の接着位置から移動させていませんので元に位置にピタリと収まるはずなのですが・・・ボディに当たってしまいます。

そしてウインドウのエッチングの前側を見ますと前の角の部分がめくれ上がるように曲がっています。
ひょっとして最初からきちんと取り付けられていなかったのではないかという疑惑が浮かんできますね。

で・・・ウインドウガラスを外しますと最初に書いた塗料の膨らみ部分がパラッと落ちてしまいましてボディのレジンが見えます・・・つまり塗装が剥げちゃったんです
周囲の部分を突いてみますと塗装がパラパラと剥げてゆくのです。
えらいことです・・・この部分はウインドウでは隠れません(滝汗!!)

仕方がないので塗料を調色して凹んだ部分にタッチアップしておきます。
塗料は乾燥しますと少し凹みますから少し多めに盛っておきました。

 

続いて赤い930ターボです、白いのと同じでイグニッションモデル製です。
う〜ん、おかしいと思いませんか?
同じように左のサイドウインドウが・・・
同じように浮いていますよね。
しかも押さえますと、きちんと収まらないのも同じなんです。

ほら〜、白いのと全く同じでしょ!?
変ですよね。
しかも同じお客様からのご依頼です。
一緒に購入されたのかもしれませんね

おまけに・・・赤い方はフロントウインドウもダメですね。

もっとよく見ますと・・・
リアウインドウの左後ろが・・・浮いていますね。

リアウインドウを外しますと・・・リアウイングとの間の塗料が剥げてしまいました。
サイドウインドウを外しますとサイドのリア側の下側の部分や左側のAピターの部分とか全部剥げました(笑)
仕方がないんでボディカラーのレッドを調色しました。

もう塗ってしまった後なのでよくわからないかな〜!?
剥げた時はちょっとショックだったので写真を撮り忘れました(笑)

ウインドウのついていた部分にレジンの色が見えていますが、この部分の左側の部分のボディカラーが剥げてしまった部分です。
すでに調色をした塗料を塗っていますのでわからないかもしれませんが・・・
この後ウレタンクリアーを塗って補修をしておきます。

このサイドウインドウの部分もウレタンクリアーを塗っておきましょう。
やはり仕上げは元と同じでなければね・・・。

まあウレタンクリアーを塗る前にレッドの調色がきちんと決まってないとねいい仕上がりにはならないのですよ。
この調色が一番難しいのです。

・・・ここで夕方になってしまいましてね・・・結局修理が終わらず・・・。
それにしても、イグニッションモデルのボディ塗装は最悪ですね。
ウインドウを剥がすだけでボディカラーまであちこちが剥がれてしまいます。
他のメーカーさんではこんな事は全くありませんでした。
多分、油分の除去がしっかり出来てないのではないかと思いますね。
油分があったら塗装が弾かれてしまうのではないかと思われるかもしれませんが、塗装用の「ハジキ止め」を混ぜることである程度は弾くのを止められるのです。
但し、密着が弱いのは止められないのですよね。
フロントとリアのウインドウがプラスチック製になっているものは要注意ですね。