Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

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あと少し・・・・秒読み段階です(笑)

2022-11-22 20:26:51 | 修理

本日の山陰は曇り時々雨でした。
今日は定休日なので家内の中庭の手入れに付き合って薔薇の移植をしました。
薔薇は基本的に丈夫なのですがカミキリムシが入りますと最終的には枯れてしまいます。
また強いとか弱いとか色々でして弱っていくものは最終的に枯れてしまいまして植え替えが必要になるのです。
まあ自然の摂理なんでね・・・仕方がありません。

穴掘りは結構重労働なので手伝っているのです。

お昼前に手伝いが終了したのですが、雨が降ってきまして・・・
結構強く降ってきたのでちょっと早めのお昼ご飯にしました。

お昼ご飯が早いということは・・・午後の仕事開始も早いと言う事でしてね・・・午後からは本業を頑張ります。
修理は、あと1.5人分くらいですからね〜(笑)

今日の患者さんはこちらです。
BBRの250LMですが・・・
何か変じゃないですか?

そうなんです!!
珍しいことにフロントのウインドウのモールだけが外れています。
普通はフロントウインドウごと外れてしまうのですがね〜!?
どうやらお客様がカバーを外されたときにウインドウのモールに当たってしまわれたらしいのです。
私のところにくる修理のうち2〜3割はカバーを開ける場合に当たってしまったということですよ。
みなさん気をつけましょうね!!
またその場合壊れるのはドアミラーらしいですよ・・・みなさん余分な出費は出したくないでしょうからね、お気をつけください。

外れたモールはきちんと梱包されて同梱されていましたのでお客様がいかに慎重な方なのかよくわかります。
そんな方でも失敗は有るらしいので私を含めて普通の皆さんはより気をつけられますように・・・願っております。

外れたモールをよく見ますと・・・
向かって右の上側に凹みがあるのを発見しました。
下の写真で見えますでしょうか??

ひょっとしたらここに何かが当たったのではないかと・・・想像ですが。

この傷を直さないと後々目立ちそうなので・・・
凹んでいるわけですからこの部分を時計ヤットコで摘んで均します。
そして目の細かなペーパーで削って傷を消しました。
これで大丈夫かな〜!?
外れた部品を取り付けるだけでは修理と言えないですからね。

モールをボディの方に接着しなおしました。
これで明日まで待ちましょう。

そして次の患者さんは・・・
少し前に荷物が着いたときにちょっと気になっていたのがこの部分です。
段ボール箱の角の部分が激しくつぶれています・・・(これは荷物が着いた時の画像ですなのでまだ未開封です)
まあ荷物が到着したときに中を見て確認していますので今日の時点では大事無いことはわかっていますが・・・

荷物を使われる方は大変とは思いますが・・・
代金をとっての作業なのでこのような事がないようにしていただきたいですね。

中に入っていたはオートアートのランチアフルビアHFです。
この車・・・昔、父親が買っていたカーグラフィックで見ていまして、面白そうな車だな〜と思っていたんですよね。
大きさもコンセプトもこれなら無理なく乗れる・・・とね。
でも一度も買ったことはありませんが・・・。

しかも外箱がかなりセピア色になっているような気がします(汗!)

開けて見ますと・・・
こんな感じです。
まあオートアートの場合はウインドウが浮くこともありませんしあまり問題がない(いやいや一昨日のNSX-Rの例もあります・・・滝汗!!)

で・・・発泡スチロールのケースから出して見ました。

よくわからなかったのでお客さまに直電して見ました・・・!!
あ〜そうでしたフロントのマーカーが片側無くなっています。

どこかに入ってないかな〜と確認して見ますが・・・どこにもありませんでした。
運が良いと何処からか出てくることもありますが・・・今回はダメですね。

こんな場合は形状にもよりますが反対側の部品を外してシリコンで型取りしまして透明な樹脂で複製するというのが定石(そんな物が有るのか無いのか・・・)なんですが、この方法は一つだけ問題があります。
透明な樹脂は通常エポキシ樹脂かレジンなのですが・・・この樹脂たちは比較的早めに黄ばんでくるのです。
元々の部品はプラスチックなので黄ばみには結構強いのですが・・・複製した部品を組み付けますと補完している環境によっては早めに黄ばみが出てくる可能性があるのです。
修理に将来的な耐久性まで必要かどうかはわかりませんが・・・自分がお客さまの立場ならどうするのか・・・なんですよ。

早期に黄ばんできたらガッカリするだろうな〜と
面倒なんですがプラスチックから削り出すことにしました。
同じプラスチックならそう簡単には黄ばんできませんからね〜。

使ったのはこれです・・・
わからないかもしれませんが、ウェーブのレンズの部品のランナー部分ですよ。
多分素材としてはほぼタダです。

時間をかけて削っております。
やっtそれらしい形状になってきたような・・・。

ボディのマーカーレンズのベースに当てて形状を確認しました。

表面はヤスリやペーパーで削っていますので傷だらけです。
なのでリューターを使って低回転で磨きます。
高回転で磨きますとプラスチックが溶けてしまうのです。

そして・・・
クリアーオレンジで塗り分けておきます。
これは反対側も同じですから・・・同様の作業ですね。

マーカーレンズを取り付けました。
いかがでしょうか?
反対側と同じような感じに見えますでしょうか??

修理が完了して発泡スチロールのケースに取り付けようとしましたら・・・黒いプラスチックのワッシャーが1個ありません。
仕方がないので1個ある方の寸法を測ってABSの丸棒から削り出しておきました。

右が作ったもの、左が元から付いていたものです。

そしたら・・・このようなプラスチックの部品の中から出てきました・・・(滝汗!!)
せっかく出てきましたのでオリジナルの部品を使って発泡スチロールのケースに固定しておきました。

・・・でそのときに気がついたのは・・・。
発泡スチロールのケースのケースの作りがいい加減だったので今作ったマーカーに干渉して外れてしまったのではないかと・・・。

発泡スチロールのケースのマーカーの部分が余分に切り取られているのがわかりますかね??
ということは昨日のNSX-Rに続いてやはりメーカーさんのミスだったということですね。

反対側も後で手作業で欠き取られているように見えますね。

ちなみにマスキングテープは輸送中にボンネットがパタパタしないように貼っておいたものです。

明日もお休みなので残り3台のイグニッションモデルを修理します。
やっと修理完了しそうで嬉しいです。