これほどすさまじく面白い映画はない。
単純明快なストーリーに華麗なアクション。
テレビシリーズの全要素が詰まっていて、テレビシリーズを観ていない人の入門用にも最適だ。センちゃんの逆立ち推理も、ジャスミンのサイコメトリングも、テツの「ナンセンス」も、ウメコの入浴シーンも(ゲスト出演の新山千春まで入浴するぞ)、全部ある。おまけに人気No.1のデカマスターが最強ぶりを発揮しておいしいところを全部さらって . . . 本文を読む
恩地日出夫監督の市原悦子のアイドル映画?
60越えたじいさん・ばあさんが村の掟に従い、蕨野という山奥の集落に移り住み、そこで死を迎えるまでを描いた物語。
年寄りの生きる姿と死を前にして何の悔いもなさそうな顔が美しい。
年をとらないとこういう映画は撮れないだろう。
でも俺が監督だったら年をとって、こういう映画を撮れるようになったとしても、撮りたくはないなあ
米沢でロケしたこの映画。ソラリス&フォー . . . 本文を読む
これは結構よかった。
マイケル・ウィンターボトム監督、ティム・ロビンスとサマンサ・モートン主演。近未来SF設定の恋愛映画。
古くさい近未来設定でSF的には大したことないが、管理社会の恐怖とか、テクノロジーばかり進む危険性とか、環境破壊はいけないよとか、そんな社会的メッセージ全部希薄にして、切ない恋愛ドラマに全力投球したおかげで傑作になった。
全ての記憶を消されて社会復帰した男と、記憶は消されないが . . . 本文を読む
ガス・バン・サント監督。マット・デイモンとケイシー・アフレック主演。
久々に「すごくつまらない映画を観たぞ!!」という確かな感触を得た。
これは2人の男が砂漠で迷子になり、2~3日ほっつき歩くというそんだけの映画である。別にアクションシーンもなく、サスペンスフルな展開もなく、本当に久々にクソみたいな映画だった。
何も喋らずただ歩いているだけの横顔アップが延々3分くらい続いたり、本当に何考えてんでし . . . 本文を読む
小津生誕100周年記念作品。監督が候孝賢(ホウ・シャオシェン)だ。
別に小津映画のコピーを目指したわけではなく、いつものホウ・シャオシェン映画であった。それはそれでいい。
「悲城情市」を撮って「戯夢人生」を撮って、自分の目指す世界を完璧に極めてしまったホウ・シャオシェンのその後の作品は観ていて痛々しくなるほどにもがき苦しみながら新たなスタイルを模索しているようだった。興行的にはもちろん批評的にもズ . . . 本文を読む
面白かった。
ウォーターボーイズのノリでもう一本、または共同製作のフジテレビからまたドラマ原作になる映画たのんまっせという感じか。ウォーターボーイズの大衆迎合路線の継続でありながらも、かつての女優イジメ路線への回帰がうかがえて、今後が楽しみになる。
矢口史靖の脚本はいつものように「振り出しに戻る」のやたら多いスゴロクをなんとかゴールインするような楽しさと危なっかしさに満ちあふれている。すごくありが . . . 本文を読む
「ザ・グリード」以来、ハズレのなかったスティーブン・ソマーズだけに期待していたのだけど・・・
だめだこりゃ。どうしょうもないほどつまらん。
でも、絶対面白くなる要素ばっかりなのに、何故だろう。
ケレン味あふれる演出。アラン・シルベストリのかっこいい音楽。スピード感あふれるCGアクション。ボンドばりの秘密兵器。敵もヒーローもキャラ立ちしてるし。
つまんなくなるはずないのに
思うに、一本調子だからかな . . . 本文を読む
大ヒットしているので駄作の一言で片付けたくはないのだが、そうはいってもちょっと目の肥えた人にはとても泣くことも感動することもできないシロモノだ。
「GO」で一躍脚光を浴びた行定勲のメジャー作品2本目であるが、早くも(商業)映画監督としての才能の底を見せてしまった。「無難」なできではなく、「凡庸」な映画でしかない。
「GO」はやはりクドカンの脚本の力が大きく貢献していたのだろうか?行定勲自らが脚本を . . . 本文を読む
是枝裕和の最高傑作と呼ぶのに何のためらいもない。
思えば前作「ディスタンス」。すごくつまんなかったけど、是枝監督的には確かな手応えがあったのだろう。今作「誰も知らない」は、明らかに「幻の光」や「ワンダフル・ライフ」の延長ではなく「ディスタンス」の姉妹編である。
社会問題を題材にしながら、一般とは異なる切り口、別の視野での見方を試すという点。段取り的な芝居を避けて、演技指導は言ってみれば俳優たち自 . . . 本文を読む
壮大な歴史ドラマ…のような設定を最初に語っておきながら、単なる痴話喧嘩みたいな話にまとめてしまった。
これが一般人なら怒鳴ったり、叩いたりする程度の喧嘩だろうに、剣の達人3人なもんだから凄まじい殺し合いバトル・ロワイヤルになってしまうのであった。
皇帝暗殺を目論む組織と、謎に包まれた暗殺組織の頭目、そしてその娘、朝廷から送られる刺客たち…といった設定を全く無視して、三角関係ドラマだけで突き進むのは . . . 本文を読む
全く期待していなかった映画が予想以上に面白かった時、その映画のほめ方は少々過剰になってしまうものだ、と前置きしておく。
すんげー面白かった。さすがブラッカイマー。最高に心が躍った。
カット割はオーソドックスでアクションシーンは月並みながらも、この映画を力強いものにしているのは、キャラクター造形にある。登場人物みんなが生きる意味は何だ?今の俺は崇高に生きているのか?と絶えず悩み葛藤しながら物語を進め . . . 本文を読む
面白かったが、ムーアの「おい、ブッシュ、世界を返せ!」を読んでいれば内容的にはほとんど変わらない
内容は80%がニュース映像の編集で、ムーア得意の突撃取材は少ない。ま、しかたないだろう。ブッシュやラムズフェルドが取材に応じる筈がない。
その結果として映画はどうなったかといえば、反対意見を一切取り入れず、ひたすら自分の主張ばかりを語りまくるドキュメンタリーとなった。
ムーアの前作「ボウリング・フォー . . . 本文を読む
見事なほどつまらなかった。
前作「ピッチブラック」は超がつくほど面白かったのだが。
監督は前作同様デビッド・トゥーヒー。ただ脚本は前作と異なりトゥーヒー一人で書いている。
ヴィン・ディーゼルのリディックというキャラ自体はよくできているのだが、物語展開が悪すぎる。
なくてもいい話にほとんどからまない設定ばかり無駄につけたしてテンポを悪くしている。
だいたい敵が良くない。宇宙支配をもくろむ強大な組織 . . . 本文を読む
まずタイの全国民に謝りたい。
ごめんなさい。なめてました。
映画としては昔のジャッキー映画となんら変わりないのだが(カンフーとムエタイの違いはあるが)、これを実践するのは難しい。少なくともハリウッドでは無理だ。
まず映画会社は、主役は怪我してもいい、エキストラくらいなら死んでもいい(予想)くらいの気持ちでいなくては実現できない。
莫大な制作費とスターのギャラなんかあればすぐ保険だ訴訟だと騒ぐハリ . . . 本文を読む
すさまじい衝撃と興奮と感動に襲われる映画だ。
ちょっとやばいくらい面白かったよ。
奇形の顔に生まれたため、性格が歪み、殺人鬼となったキャラクター、殺した人間の顔の皮をかぶり、チェーンソーで他所ものを殺しまくる、その名もレザーフェイス!!(ハンセン氏病患者の会みたいな団体から抗議が殺到しそうなキャラクターだが)
次々と行われる残忍な殺人。レザーフェイスに協力する頭がイカレタ家族。迷い込んだ男女の運命 . . . 本文を読む